2023年は、心身に支障をきたし、休業を余儀なくされましたが、2024年は再起動の年です。休んでいる間に何をしてきたか、何を考えたかをまとめます。
2023年7月、仕事を全ストップ
2023年は環境が大きく変わった1年でした。仕事のストレスが限界まで達し、仕事を休むことになりました。
今思えば、休業前の状態はかなり異常だったと思います。
仕事はもちろん、日常生活でも全く集中ができなくて、作業が全く進みませんでした。打合せの参加もつらく、短い打合せでも、やる前はソワソワし、終わったら疲れ切って横になったりしていました。
肌荒れ、下痢、抜け毛、湿疹など、体にも異常が出ていました。
それでも、当時の自分は正常だと思っていました。仕事でストレスがかかるのは当然のこと。多少辛いと思っても、仕事とはそういうもんだと思っていましたし、心身の異常も年齢のせいだろうと思っていました。
休んだ今となっては、かなり異常だったと思います。
当事者の中にいると、事態の異常さになかなか気づくにくいものです。周りの友達や家族からは「辞めた方がいい」と言われても、「今はまだ辞められない」と考えてしまいます。
あの感じは何なんでしょうね。
悪徳宗教とか詐欺に引っかかる感じにも似てるかもしれません。
周りから「やめとけ」と言われても、ここでやめてしまうと今までの積み重ねが無駄になってしまう気がするし、環境を変えるのも勇気がいります。大きく環境を変える決断をするより、今のままの方が(短期的には)「楽」と感じてしまいます。
7月にフッと緊張の糸が切れ、休むことにしました。当時は途中で仕事を投げ出す感じがして悔しい気持ちや申し訳ない気持ちもありましたが、今は休んで正解だったと思います。
休業期間中にやったこと
休業中は、ひたすら休んでました。当たり前ですけど。睡眠・食事・運動を同じルーティンで行い、早寝早起きをするようにしました。
休業前は出社ギリギリまで寝て、帰ってからは極限に眠くなるまで夜更かししていました。明日が来るのが嫌だったから、1日を終わらせたくなくて、夜更かししていました。
休業前は外食がメインでしたが、自炊を増やし、食事する時間もできるだけ同じ時間にそろえました。脂っこい外食が減ったおかげで、ニキビや下痢も減ってきたように思います。
一番変わったのは、運動する時間が増えたことです。朝が涼しいときは朝ラン、真夏の暑いときは夜ランをして、体を動かすようにしてきました。フルマラソンにも挑戦し、何とか完走もできました。
読書の量も増えました。医者から「集中力を回復するために、無理のない範囲で読書をした方がいい」と言われ、少しずつ読書量を増やしてきました。ビジネス書も少し読みましたが、小説や古典など、仕事に直接関係しない本を読むことが増えました。
仕事のことは考えず、もちろん何か仕事をしたりもせず、少しずつ「人間的な」生活ができたと思います。仕事を休むことで本当に復帰できるのかといった不安もありましたが、それよりも、規則正しい生活を習慣にすることができた安心感の方が大きかったです。
病気になったら休んでほしい。病気にならなくても休んでほしい
仕事でメンタルに不調を抱えている人は多いと思います。というか、ほとんどの人が不調なのではないでしょうか。
仕事を休んだり辞めたりするのは簡単ではありません。家族がいたり、家のローンがあったり、人手不足だったりいろんな要因で、簡単には休んだりできないかもしれません。
それでも、何とかして、不調になって苦しい時は休んでほしいです。病気になるまでいかなくても、しんどいと感じたら休んでほしいです。
苦しいことを超えた先に一段と成長できることもあると思います。私も、苦しい時に歯を食いしばって頑張ってきて、それが後になって良い経験だったと思えることもあります。後になって笑い話になることもあります。
でも、それを一生続ける必要があるでしょうか?
苦しい経験をして、それを乗り越えて成長し、そしたらまた新しい試練がやってきて、また乗り越えるためにより一層頑張る。死ぬまでこのループを続けられるでしょうか?
ちょっとぐらい休んでもいいじゃないですか。好きなことだけやる1年があってもいいじゃないですか。
何となく私たちは、苦しい経験をしないと成長できないと考えがちです。でも、苦しいことや嫌なこと以外でも、成長はできると思います。
休むことも学びましょう。心身の健康を確保したうえで、仕事をがんばるなり、勉強でスキルアップをするなり、チャレンジしていけばいいと思います。
よく寝て、しっかり食べて、運動もする。そのための時間は、仕事よりも優先すべきことだということを、半年間の休業を通して学びました。