不動産投資をしている人なら、サラリーマンであっても確定申告をしているかと思います。確定申告の期限は通常3月15日なので、3月に入ってから、少し早い人でも1月とか2月から準備をし始めるかと思います。ですが、私は年内のうちに準備を完了させ、1月に確定申告を終わらせます。さっさと終わらせましょう。
不動産投資の確定申告に必要な資料
不動産投資でも、売上(家賃収入)と費用を差し引き、残った利益に税率をかけて所得税を計算し、申告書を提出する必要があります。確定申告のために必要な資料は以下のようなものがあります。

- 家賃の入金明細(通帳のコピーなど)
不動産を所有している人に振り込まれる家賃の記録です。この情報が確定申告における収入になります。 - 入居者の賃貸借契約書
確定申告書には、入居者の氏名・住所や賃貸契約期間などを記入する必要がありますので、賃貸借契約書を確認します。 - 不動産売買契約書 or 譲渡対価証明書
減価償却費の算定の際に必要となります。不動産を購入する際の取得金額には、建物部分と土地部分とが合算されていますが、減価償却費は建物部分のみが計算対象なので、建物と土地のそれぞれの金額が記載されている資料を確認する必要があります。 - 売渡精算書
登記費用や司法書士に支払う報酬の明細がわかる資料になります。登記費用や報酬は経費になりますので、その経費の金額を確認します。 - 出金明細(通帳のコピーなど)
オーナーが負担する必要がある管理費&修繕積立金を確認するために利用します。管理費と修繕積立金も必要経費になるので、出金明細で金額を確認します。 - 修繕の請求書、出金明細
給湯器や空調などの設備が故障した場合、オーナー負担で支払ったものは経費になるので、金額を確認します。また、修繕費の内訳は確定申告書にも記載する必要があります。 - 税金の納付書
不動産投資にかかる各種の税金(固定資産税、不動産取得税)も経費になるので、金額を確認するために利用します。 - ローン返済予定表
ローンの返済額のうち、利息部分は経費になるので、返済予定表を確認します。
確定申告は1月に提出する
ここまでの資料を準備しておけば、あとは国税庁の「確定申告書作成コーナー」にそれぞれ必要なデータを入力します。e-taxやfreeeの確定申告を利用すれば、そのまま申告書の提出まで完了します。
確定申告の受付期間は、通常2月16日から3月15日となっていますが、別に2月16日にならなくても確定申告書の提出は可能です。
ですので、できるうちから早々に確定申告を完了させることをおすすめします。
税理士さんに依頼するとしても、資料の準備が早々にできていれば、税理士さんからの連絡も減ってお互いにとって手間が減るかと思います。
私は、だいたい1月の最初の3連休(1月7日~9日あたり)で申告書を作成し、e-taxで提出を完了させています。
去年の話は1月の早いうちに終わらせて、今年のことに集中しましょう。
不動産投資の収支は常に管理しておけば、確定申告はすぐに終わる
確定申告のためだけでなく、不動産投資の収支状況は適時に確認した方がいいでしょう。
不動産投資は「投資」である以上、利益を上げることが重要です。
不動産投資の目的として、減価償却によって赤字にして給与と損益を通算して節税を狙うものがありますが、私はあまり好きな考えではありません。
投資である以上、しっかり利益を出して、納税はしっかりすべきでしょう。
そのためにも、年に1回の確定申告のときだけでなく、月1回とか3か月に1回、資料をもとにExcel等で収支を集計した方がよいと思います。