20代のときは憧れてました。でも、今は「不労所得」を得ようとは考えていません。むしろ、何歳になっても働き続けることを目指すようになりました。
「不労所得」に憧れた20代前半
若い時は「不労所得」という甘い言葉に憧れていました。
新卒で入った会社で社会の厳しさを知り、転職した監査法人でも深夜残業で睡眠不足が続き、「こんなことを何十年も続けるのは無理」だと思い、働かなくても収入を得られる「不労所得」はないかと調べたりしていました。
しかし、結局不労所得というのは、かなりの元手がないとできないことを知りました。
「お金」という元手がない人は、「労働力」を元手にお金を稼ぐしかありません。
不動産投資は不労所得になるか?
不当所得になりそうなものとして、不動産投資があります。
確かに不動産投資では、空室にならなければ入居者から賃料が毎月入ってきます。
ただし、不動産をローンで購入すればローンの返済もありますし、管理費や修繕積立金、設備が壊れた場合には修理費用を支払う必要があります。
そもそも入居してくれなければ、家賃は入ってきません(サブリースという方法もありますが)。
エリアにもよりますが、家賃収入があっても、毎月のローンや利息の返済、諸費用の支払いを相殺すれば、毎月の収支はそんなに多くありません。むしろマイナスになることもあります。
サラリーマンの平均月収ぐらい収支をプラスにしようと思うと、けっこう大変です。
利回りの高い物件≒物件価格が安い物件を買うか(安いということは入居者が付きづらい)、木造物件で減価償却を多く取れる物件にするか、区分ではなく一棟アパートを丸ごと買うなどしないと、「不労所得」まではなかなかいきません。
不動産投資も「不労所得を得るためのもの」ではなく、借り入れによるレバレッジ、株などの金融資産に比べて価格が安定しているなどのメリットを活かして、純資産を少しずつ厚くしていくものです。
もちろん元手が多ければ不労所得を得られる可能性もありますが、その元手を稼ぐまでに、人の何倍何十倍も働く必要があります。
(そういったことを次回のセミナーで詳しくお話する予定です)
株式投資にしてもFXにしてもアフィリエイトにしても、「不労所得」という一般的なイメージがありますが、普通に働くのと同じぐらいかそれ以上の労力をかけることが必要です。
もし「不労」で手取りを増やす方法があるとすれば、「節約」ですかね。
家計を切り詰めるという意味での節約だけでなく、節税や社会保険料の削減なども節約手法の一つです。
ロマンはないですが、一番現実的に「働く時間を増やさずに手取りを増やす」方法ではあります。
不労所得を目指すより、いつまでも働けるようにする
不労所得を得てFIREを目指すより、何歳になっても仕事ができるようになった方がいいのではないかと最近は思っています。
働き詰めのときは「たくさん休みが欲しい」と思っていても、実際にいつまでも休みが続くと、いい加減退屈になってきます。
私は半年ほど体調を崩して休職していたことがありますが、最初の3ヶ月ぐらいは天国でも、だんだん飽きてきます。
体が動くうちは、社会と関わり、一定の責任を負ったほうが健康的ですし、経済的な不安も軽減されます。
「不労所得」を目指すよりも、いつまでも働ける心身を鍛える、スキル・経験を高め続ける、過度なストレスではなく適度なストレスをかけ続けることを目指すほうが現実的ではないかと思います。
▪️編集後記
昨日は税理士業・会計士業はオフ。
自宅でブログ、Kindle執筆などの後、会計士協会の幹事会に参加。
iPhoneのミラーリングが良い感じ。MacにLINEのアプリを入れてなくても、スマホのLINEを確認できるのは便利。
iPhoneはMacと連携させてこそ真価を発揮しますね。