ふと興味が湧いて、奈良検定を受験しようと勉強中です。社会人になってから資格を勉強することはなかったですが、学生とは違う勉強法が必要になると思います。
奈良検定2級に挑戦
出身が奈良県ということもあり、一度奈良検定を受けてみよう思い、勉強しています。
奈良検定は、毎年3月ごろに実施されていて、合格率は約80%です。マークシート方式です。
合格率だけを見ると一見そこまで難易度が高くは見えませんが、かなり勉強しないとまず受かりません。
奈良県内にあるお寺の仏像やその特徴などをほとんどすべて暗記していないと、マークシート式とはいえ正解するのは難しいです。
奈良県は国宝の数が東京、京都に次いで全国3位、遺跡などの史跡の数は全国1位です(文化庁HPより)。国宝だけでも約200、重要文化財も1,300あり、これらを全て頭に入れる必要があり、一朝一夕では合格できません。
かといって勉強だけに時間を使うわけにはいかないので、勉強方法には工夫が必要です。学生のときのような時間があるときの勉強法では試験に間に合わないでしょう。
社会人の勉強法
過去問を徹底的に活用する
奈良検定では、第1回から直近の第16回まで、過去問が全て無料で公開されているので、これを使わない手はありません。
試験勉強では、やはりアウトプットが重要。どんなレベルの問題が出ているのかを知るためには過去問の調査は欠かせません。
具体的には、過去問で出てきた内容について、テキストに線を引いて、「第●回試験の▲問目」ということがわかるように、テキストに印をつけていきます。

後でテキストを読み返すときに、試験に出たところがすぐにわかるようにしています。
ノートは作らない。テキストをノート代わりにする
学生のときなら手書きでノートをきれいに作っていましたが、社会人になり、ノートをきれいに作っている時間はなかなかありません。
書かないと覚えられないというのもあるのかもしれません。しかし、書くことで満足してしまう部分もあります。なので、ノートを作ることはせず、テキストに書き込みをしてノート代わりにしています。
復習するときも、ノートではなくテキストだけを見れば情報は全て載っているので、効率的です。
テキストはできるだけ1つに絞る
奈良検定の場合、公式テキストは1冊だけなので、公式テキストだけを読めば試験の範囲は網羅できます。しかし、他の資格ではいろんな出版社からテキストが出ていて、目移りしてしまいます。
1冊だけに絞ってしまうと、他のテキストをやらなくていいのか不安になったり、他のテキストの方が分かりやすいような気がしてしまいます。ついついテキストを何冊も使ってしまいがちです。ですが、テキストは1つの分野で1冊あれば十分です。
無駄にいろんな種類のテキストを買っても時間とお金の無駄です。1つのテキストに全ての情報を載せていくようにしましょう。
資格の9割は「趣味」だと思った方がいい
資格試験の勉強は、具体的な「本試験」というゴールがあり、また、「合格」という明確な成果も出るため、楽しくなります。
仕事のキャリアアップのために、簿記や英語やIT関係の資格を取ることもあるかと思います。ですが、こういった資格試験の勉強というのは、ほとんどが趣味だと思った方がいいでしょう。
法的に仕事をするうえで必要な国家資格などを除けば、仕事や就職活動で活かせることはほとんどありません。
仕事に直接役立てるというよりは、資格の勉強を通して新しい知識や仲間ができたり、他の人にはないネタが作れたり、そういった「違い」、「個性」を表現するものとして、資格は役立つのではないかと思います。
奈良検定も、これが仕事で直接活用されることはほとんどないでしょう(最上級のソムリエに合格した人は、奈良の観光ガイドになったりはしています)。ですが、地元であり、修学旅行でも多くの人が1回は来たことがある奈良について勉強することは、仕事以外の面で楽しみが増えるのではないかと思います。