「目分量」というスキル

夕食の支度をするとき、早く作るために目分量で食材や調味料を入れることが多いと思います。「だいたいこれぐらいでこういう味になるだろう」という目分量を見積もることは、仕事でも重要なスキルだと思います。

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「正確性」よりも、「スピード感」が大事なこともある

コンサル会社では、プレゼンの資料などの成果物を作るとき、最初は粗くてもいいから最後まで作り、なるべく早く上司のフィードバックをもらうことが求められると聞きます。最初は正確にきれいな資料を作ることよりも、スピード重視ということでしょう。

人によるかもしれませんが、私は割とミスを間違いがないようにと最初から正確性を重視してしまいがちです。その結果スピード感が遅かったところがあります。

ミスをしないように正確に仕事を進めることの方が大事な場面もありますが、その裏返しで、多少のミスはあってもスピードが求められる場面もあるでしょう。

「課題解決」なんて、悠長なことをしてる場合じゃないこともある

スピード感をもった仕事に必要なのは「目分量」

スピード感をもって仕事を進めるのに必要なのは、「だいたいこれぐらいだろう」という目分量を見積もることだと思います。

売上が●●円で、利益が●●円だから、税金は××円ぐらいになるだろう
単体納税から連結納税(グループ通算制度)に切り替えると、これぐらいの納税額になるだろう
インボイスに登録していない取引先からの仕入が●●円だから、消費税が××円ぐらい増えるだろう

正確なデータじゃなくても、だいたいのあたりをつけておくことで、スピードは上がります。

お客様にとっても、できるだけ早い段階でおおよその情報がわかれば、対策を立てやすくなります。

だいたいの見当をつけるという鍛錬は、仕事でいろいろ経験していく中で身についていくものだと思いますが、普段の生活で、料理をしているときにもおのずと考えることができます。

料理で鍛える「目分量」

ときどき家族の夕食の支度をするときがありますが、最初の慣れないときは、レシピ通りに正確に作ろうとしていました。調味料でも、大さじ1なのか小さじ2なのか、レシピに書いてある通りに計量して作っていました。

ですが、最近はそこまで厳密な計量はしておらず、「目分量」で作っています。作り慣れてくると、どれぐらいの分量で好みの味になるのかがわかってきますし、食材を余らせるのももったいないので、レシピとは違う量の食材をぶち込むことも多いです。

そうやって柔軟に対応していき、最終的に家族が食べても問題ないレベルであれば問題ありません。正確に時間をかけて作るより、ササっと作って早く満腹になった方がうれしいです。

そういった「目分量」で進めていくということについては、仕事でも重要なスキルですし、仕事で経験が少ないと思っても、料理を通して少しでも鍛錬していくことは可能だと思います。

家計にも健康にも優しいですし、忙しくても料理をすることをおすすめします。

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