生まれてから今日までの日数を数えると、13,000日を超えました。70歳まで12,567日。若いつもりでいても、折り返しに近づいてきていることを実感します。
現在午前11時40分。残り13,000日。
「人生時計」は聞いたことがある人もいるでしょう。
生まれたとき(0歳)を午前0時、72歳を24時として、今の年齢は時刻に表すと何時何分になるかを表したものです。社長とかが新社会人に向けてスピーチをするときとか、自己啓発の本とか、そういうところによく出てくるイメージです。
計算方法は、「年齢÷3」です。余りの数は「×60」をすれば分になります。
30歳だと「30÷3=10」なので、30歳は午前0時から(生まれてから)午前10時になったということです。まだ朝といってもいいでしょう。
50歳だと「50÷3=16.666…」となり、余りの0.666…を60倍すると40なので、「16時40分」になります。夕方ぐらいですね。
私は今35歳なので、人生時計で換算すると午前11時40分になります。お昼どきの時間ですね。
72歳までの残り日数が13,000日と言われてもピンとこないですが、24時間で換算してもう午前が終わる時間と考えると、折り返しが近い感じがします。
(平均寿命を考えるともっと長生きできるかもしれませんが、仕事をして、体が自由に動きそうな年齢として、70歳を目安に考えます)
人生の折り返しが近いと考えると、あんまり時間を悠長に使ってられません。ゴールデンウィークが待ち遠しくて「早く今週終わんないかなー」なんて考えるのがもったいなく感じます。
ゴールデンウィークを待ちわびるより、今の時間を有効に使いたいと感じるようになります。
「メメント・モリ」ですね。
「終わり」を可視化する
「終わりを意識する」といっても、すぐ忘れます。目の前に他に考えることはたくさんありますから。
こういうサイトを使えば、日付を自分で入力すれば自動で残り日数を計算してくれますが、Excelで残り時間を集計して絶えず見えるようにすることをおすすめします。日付計算の関数の勉強にもなります。
例えば、以下のような計算ができるシートをExcelで作成します。

生年月日をA1セルに手動で入れると、生まれてから今日までの日数がでます。関数は↓のように、TODAY関数を使います。
TODAY()で今日の日付を出力して、A1セルに書いた生年月日の日付と引き算します。最後に+1をしているのは、今日を日数に数えるためです。入れても入れなくてもどっちでもいいです。

次に、今日から70歳までの日数を計算します。
A4セルに、「70」と手動で入れます。80歳までの日数を計算したければ、A4セルに80と入れます。
その後、日数を計算する関数を入れます。

ここはちょっと複雑です。
まず、生年月日から70年後の日付を出します。DATE関数で年・月・日を出しますが、年は「1988年から70年後」にする必要があるので、YEAR関数でA1セル(生年月日)の1988を出した後、A4セルの70を足して「2058年」にします。
月と日は生年月日と同じでいいので、MONTH関数とDAY関数をA1セルから引いてきます。
これで、70年後の日付(2058年9月17日)が出ます。
あとはTODAY関数で今日の日付(2024年4月21日)から引き算をすれば、12,567日が返されます。
人生時計の方は、時と分を区別して計算し、最後に文字列でつなげることで集計します。
まず、現在の年齢(35歳)をB1セルに入力します。手動で入れてもいいですし、↓のようにDATEDIF関数を使ってもいいでしょう。

時間を計算するために、まず35を3で割った整数の部分(35÷3=11.666…の11)を↓のような関数で計算します。小数点以下は切り捨てる必要があるので、ROUNDDOWN関数を使います。

分の計算は、まず年齢を3で割った数の小数点以下の部分(35÷3=11.666…の「.666…」の部分)を抽出します。↓のように、INT関数を使って0.666…を計算します。0.666…を「分」に直すために、60を掛けて、切り捨てのROUNDDOWN関数で40という数字を返します。

最後はこれを「●時◯分」という表記にするために、&を使ってB6セルに入っている「時」とB7セルの「分」を結合します。そうすると、「11時40分」という表記になります。

ここでは0歳から72歳までを24時間として計算していますが、80歳まで伸ばしたい、逆に60歳でリタイヤするという前提にすると、また計算方法を変える必要があります。
Excelでの集計が面倒であれば、こういうサイトを使った方が速いでしょう。
Excelで集計しておくと、常にそのExcelファイルを開いておいて日数を意識することもできますし、タスク管理をExcelでやっているようであれば、そのExcelに追加しておくと、常にチェックすることもできるので、私はExcelで計算しています。
大事なのは、いつでも見ることができるようにすることです。上で書いた計算サイトをお気に入り登録するでもいいですが、気付いたときに見るのではなく、いつでも目に入る工夫が重要です。
「主体的に生きる」とは
終わりを意識すると、人生はそんなに時間がたくさんあるわけでもないことを思い知ることができます。無駄なことに時間を使うほど人生はヒマではないという気がしてきます。
だから、好きなことやろう、やりたくないことは断固として断ろう、といきたいところですが、現実はそう簡単にいきません。
仕事が嫌だったとしても生活はしていかないといけないし、家族がいると自分だけ好きなことをするわけにはいきません。
スティーブ・ジョブズの名言に以下のようなものがあります。
「もし今日が人生最後の日だったら、今日やることは本当にしたいことなのか?この問いに「NO」が何日も続くのなら、なにかを変えなくてはならない。」
https://tabi-labo.com/287880/awake-jobs-quotes
良い言葉だと思いますけど、だからといって仕事を辞めるわけにはいかないし、組織で働いてると自分ひとりが何かしてもそうそう簡単になにかが変わるわけではありません。
でも、簡単に自分の好きなことだけやるわけにはいかないにしても、考え方ぐらいは変えることはできるとも思います。
「7つの習慣」には、「関心の輪」と「影響の輪」というものが紹介されています。
「関心の輪」は自分が関心のあること(仕事、家族、趣味、政治など)、「影響の輪」はその中でも自分でコントロールできるもののことをいいます。

(出典)https://www.franklinplanner.jp/c_fpl/selfstudy/ss-11.html
「仕事が忙しくて自分のやりたいことができない」というのは、時間を「影響の輪」の外に置いている状況ともいえます。時間がないのは仕事のせい、家族のせい、自分じゃどうしようもできない、みたいな考え方です。
すぐには変えられなくても、時間を「影響の輪」の中に入れるという考えに変えて、実践してみることはできると思います。
- まだ家族が寝ている早朝に勉強してみる
- ランチを30分で食べ終えて残りの30分を読書に充てる
- 通勤時間にスマホのゲームではなく新聞を読む
細切れにでも、できることはいろいろあると思います。「時間がないのを人のせいにしない」という考えを持つことがまず重要ではないかと思います。
忙しい日々が続くと、忙しいということすら感じなくなってきます。
まずは自分はいつまで動けるのか・どれぐらい死に近づいていっているのかを可視化して、終わりを意識してみることから始めるといいと思います。
▪️編集後記
昨日はオフ。妻と電車で百貨店に行き、夏物の服を買ったりランチしました。
その後、ベルギーチョコ店「レオニダス」へ。ソフトクリームが最高でした。この夏リピ確定です。