なぜセミナーを受けても身にならないのか

セミナーを受けるときや仕事に関する本を読むときは、そのセミナーで何を知りたいのかをできるだけ具体的に予習するようにしています。目的が曖昧だと、得られるものも曖昧にしかならないからです。

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セミナーで何を得たいか

昔からいろんなセミナーを受けてきました。無料のセミナーもいろいろありますが、有料のセミナーもいろいろ受けました。

セミナーを受けてみて、身になったり仕事で役に立ったと思うものもあれば、あまり印象に残っていないものもあります。

その違いは何なのか。

身になっていないものは、そのセミナーが悪いというよりも、受講する自分の準備が不足していたことが原因だと思います。

「そのセミナーで自分は何を学びたいのか、何を得たいのか」が明確になっていないと、せっかく高い金を払ってセミナーを受講しても、何を学んだのかよくわからない状態で終わってしまいます。

「何か参考になる情報はないかなー」と思っているだけだと、「何か参考になるもの」程度のものしか手に入りません。

「最新の会計基準が公表されたが、自社の決算にも影響が出るかもしれない。そのとき、経理処理の●●の部分が変わると思うが、それで本当に合っているのか、開示のときにはどんな資料を作成するのかのポイントを知りたい」というぐらい具体的に課題意識をもって受講すれば、自社に影響する経理処理の変更点について具体的な情報が手に入ります。

受講前からセミナーは始まっているものと思い、準備をするようにしています。

欲しいと思うものしか手に入らない

セミナーや読書に限らず、自分が欲しいと思ったものしか手に入らないと思います。

まれにラッキーパンチで、ふと気軽に手に取ってみた本で人生が変わったということもあるのかもしれませんが、それは運の世界でしょう。原則としては、自分が欲しいと思っているもの、自分が得たいと考えているものしか手に入ることはないと思います。

大人と子どもの勉強の違いかもしれません。

子どものときは、席に座っていればあらかじめ決まった時間割に基づいて、先生が一方的に講義しているだけで、それを黙って聞いていればOKです。

大人にはそれだけの時間はありません。仕事の合間に必要なスキルや情報を得るためには、あらかじめ自分で何を知りたいのかを主体的につかんでおく必要があります。

学生の時や受験生の時の気分でセミナーを受けると、結局何も身につかないということが起こりえると思います。

目的が曖昧だと、人生も曖昧になる

自分の将来のキャリアプランについて、誰しも一度は考えたことがあると思います。とはいえ、大体が就活や人事面談の時に聞かれるから考えるぐらいで、真剣に自分で考えることは意外に少ないと思います(少なくとも私は最近まで真剣には考えてませんでした)。

何となく「もっとお金があればいい」とか「出世して偉くなりたい」とは思っても、それが具体的にどういう状態なのかまではあまり考えることはないと思います。

しかし、目的が曖昧だと、自分の人生も曖昧なものになるような気がします。

真剣に自分が求めているものを考えるのは、時間がかかります。

平日は朝から夜まで働いて、場合によっては休日も仕事漬けだと考える時間はなかなか作れません。

難しいことですが、自分の人生の目的について、セミナーを予習することと同じように、具体的に「何がしたいのか」を考えることも重要です。

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