銀行融資だけが「借り入れ」ではない【支払い.com】

借り入れというと、銀行融資を真っ先に思い浮かべますが、クレカ払いも「短期の借り入れ」ともいえます。最近は「支払い.com」という、クレカで請求書払いができるサービスもありますが、これも借り入れの手段の一つです。

目次

クレジットカードも借り入れの一つ

クレジットカードも、資金の借り入れの一つの手段といえます。
本来であればモノやサービスを買った日に支払いをする必要がありますが、クレカを使うことで、実際の支払いは翌月末などに後ろ倒しにできます。

これは、モノやサービスを買った日に代金をクレカ会社から借り入れて、カード決済日に返済していることと同じです。

クレカの支払いには利息は基本的に付かないので、支払いが後回しになると利息分だけお得ともいえます。

「支払い.com」で月末の支払いをカード払いにする

支払い.com」というサービスがあります。

Screenshot

請求書の支払いを、銀行振り込みではなくクレジットカード払いにすることで、実際のキャッシュアウトを遅らせることができるサービスです。

仮に8/31に支払い期限の請求書があり、カードの決済が15日締めの翌月末払いの場合、

8/31:請求書の支払期日・カードで支払い
9/15:カード締め日・支払額確定
10/31:カード決済(←実際のキャッシュアウト日)

↑のように、本来は8月31日に資金が出ていく予定だったものが、「支払い.com」でカード払いにすると、10/31の支払いになり、2ヶ月支払いを遅らせることができます。

資金繰りに課題がある場合は、このサービスは使えるかもしれません。
手数料は4%なので、銀行融資の利息に比べれば高いですが、それで2ヶ月支払いを延ばせるのであれば、利用を検討してもいいでしょう。

応急処置と思ったほうがいい

これを積極的に活用するかどうか。
使わなくて済むなら使わないのが一番良いでしょうね。

建設業のように、経費を週払い・日払いで払う必要があり、収入は手形決済というようなキャッシュサイクルになってしまう業種であれば、積極的に検討してもいいでしょう。

しかし、そういう業種ではなく、シンプルに資金繰りが厳しい場合、応急処置として「支払い.com」のようなサービスを利用して、その間に銀行融資を受けるための対策をした方がいいでしょう。

応急処置が慢性的に続くことがないように、早めに銀行融資を受けるというのが、結局は王道ではあります。
とはいえ、そうも言ってられない状況もあるので、そのときは「支払い.com」のようなサービスを利用するのもありです。



▪️編集後記
昨日は自宅で会計士業とKindleの執筆。セミナー動画の視聴。
セミナー&イベントの申込みなど。

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