会話の9割は「返事」である。だから、「返事」ではないブログを書く

ブログを書くことは、自分で考えたことをまとめることでもあります。普段の生活では、自分で考えるという時間は取れないので、ブログを通じて自分がその時に考えていることをまとめています。

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会話の9割は返事である

「さみしい夜にはペンを持て」という本に、「おしゃべりの9割は『返事』でできている」(P.132)という記述がありました。まさにその通りだと思います。

私たちは普段からLINE(チャット)、メール、口頭の会話を常に誰かとしていますが、会話の冒頭以外は、全て前の会話に対する返事です。返事が前提であるからこそ、既読スルーされると複雑な気持ちになることもあります。

チャットでも普通の会話でも、基本的には相手の会話に合わせて行うので、自分で深く考えるということはできません。相手が話してきた内容に応じて素早く返すことが求められます。

仕事でも、相手の話に応じた返事を素早くすることが求められます。今も昔も、就活のときに学生が企業に求められるのは、「コミュニケーション能力」です。

企業が求める人材像アンケート

「コミュニケーション能力」がどういうものなのかは人それぞれ定義があるのでしょうが、基本的には、相手の意図を読み取り、的確な回答をするというような能力のことだと思います。

社会人も、的確に、早く「返事」ができることが、「仕事ができる人」になることだと思われているようです。

返事ではない、自分の言葉をブログに書く

しかし、「返事」がしっかりできるだけでいいとも思えません。

先述したように、「返事」は相手の会話に応じた対応が必要なので、自分で深く考えるということは難しいです。そういったちょっと考えてわかるようなことは、ネットでググればすぐに出てきますし、ネットにあるということは、AIが学習して答えられるということです。

もはやLINEやメールなしで仕事や生活をすることは難しくなっていますが、そのやりとりをどれだけ重ねても、考えが深まることはありません。特に仕事においては、考えが浅くなりますし、考えが浅くなるということは、AIに取って代わられるリスクもあるということです。

だからこそ、誰かの「返事」ではなく、自分で考えたことを整理し、整理したことをアウトプットするブログを書いています。

自分の考えが正解ではないかもしれませんし、考えは全然浅いでしょうし、無意識に誰かの意見をパクってるかもしれませんが、その時の自分の考えを、自分の言葉で書くようにしています。

そのための鍛錬として、ブログは良い鍛錬になります。

書くことは、考えること

普段私たちは、仕事の予定、家庭の悩み、今日のランチを何にするか、秋のくせに暑いとか、いろんなことを頭に浮かべています。

しかし、そういうとりとめのない考えは、特に重要でなければ頭から浮かんでは忘れていきます。

別に忘れたからといって大した問題ではないことがほとんどですが、案外そういった些細な考えや発想に、自分のやりたいこととか自分の価値観が隠れていたりします。

書くということは、そういった頭に浮かんだ考えを、整理して文字にすることです。

考えたことを考えたまま文字に起こそうとすると、量が多すぎて書ききれないと思います。書いているうちに忘れてしまう可能性もあります。

日記やブログという形で文章を書こうとすると、自分の考えを整理し、体系立てることが必要になるので、必然的に考えがまとまるようになります。

その文章は、「返事」ではない文章であり、AIが生成することもできないものになると思います。

ブログという形で発信しなくても、自分だけしか読まない日記をつけて、日々自分が考えたことを書き留めるのも良いと思います。

自分を客観視するために、ノートに自分の素直な気持ちを書き留める

毎日感じたことをノートに書く。ノートの使い分け

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