ピンチの時のふるまいで、その人の本性が出る

誰だって、元気なときは人にやさしくなれるし、仕事にも精が出ます。疲れた時、余裕がなくなったときに、その人の本性が現れます。

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採用をしていた時に感じたこと

採用面接をしていたときのことです。

面接で来てくれる人は、みんな人当たりも良く、キャリアも経験豊富で、優秀そうな人ばかりでした。

実際に入社してくれた後も、仕事が比較的落ち着いている時期は、元気に積極的に仕事をしてくれます。

でも、忙しくなってきて、余裕がなくなってくると、風向きが変わってきます。

暇なときは優しくて仕事に積極的だった人が、忙しくなるとずっと不機嫌になり、何か問題があると他人のせいにしたり、自分を守る行動に終始する人がいました。

仕事がそれだけ整備されていなかったからというのもあるでしょう。プライム上場企業とかならまだしも、上場していないベンチャーだと会社のルールなんてあってないようなものですし、その場で臨機応変に対応しないといけない場面ばかりです。

忙しくなって余裕がなくなると仕方ないとはいえ、他人を落として自分を守ろうとするようなふるまいは周りに良い影響を与えません。

疲れた時に、その人の本性が出るものだなと痛感しました。

マラソンも、しんどくなったときの態度が重要

2023年はフルマラソンに2回出場し、2回完走しました。

フルマラソンも、後半30キロから35キロぐらいでいちばんしんどくなります。

足を前に運ぶだけでも精一杯で、他のことに気を回す余裕がなくなります。

そういう一番大変なときに、他人が不快に思うような行動をとる人がけっこういます。

  • 給水所の紙コップを指定のゴミ箱ではなく道端に捨てる
  • お菓子やゼリーの袋をポイ捨て
  • コース途中のトイレを雑に使う

体力があるときはマナーが良くても、余裕がなくなってきたときにこういった行動をとっていたら意味がありません。

元気なときは誰だって頑張れますが、何か問題が発生した時、仕事が溜まって体力が落ちてきたときなど、万全の状態でなくなったときにどういう態度をとるかで、その人の本性がわかるものです。

一般的には、「レジリエンス」や「ストレスコーピング」と言われるものかもしれません。ただ、「レジリエンス」はメンタルを強くして逆境にも立ち向かう、というイメージがあります。メンタルを強くすることよりも、ムラをなくすという方向性が大事ではないかと思います。

疲れが溜まって余裕がなくなり、メンタルが弱っているとしても、それを他人にあたることで解消しようとせず、淡々と立ち向かうことの方が重要ではないでしょうか。

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