資金繰りは多くの会社で気になるところでしょう。資金繰りのために、最初に何をやるべきなのか。私の考えは、「月次決算をやること」です。
資金繰りを良くするための第一歩は「見える化」
まず、今どれぐらいの収入と支出があるのかを知る必要があります。
意外に無駄な経費(利用してないのに解約していないSaaSのサブスク費用や稼働が無駄に多い外部委託費用など)が見つかったりするものです。
また、以前の記事でも書いたような、口座振替で自動的に引き落とされるものや、源泉所得税のように半年に1回でまとめて(納期の特例の場合)資金がドカッと出ていくときもあります。
こういう資金の流れを定期的にチェックすることが、資金繰りを良くするための第一歩です。
そのためにまずやるべきことは、「月次決算」です。
月次決算で数字を見る
月次決算をやっていない会社はそれなりに多いのではないかと思います。
法律で義務付けられているものではありません。年に1回の税金の計算のときぐらいしか、経理の数字を見ないという場合や、見るとしても売上しか見ないということもあると思います。
法的にはそれでも問題ありませんが、資金繰りを良くするという点にといては、月次決算はマストです。
できれば翌月の前半までには前月の経理を締めて、どれぐらいの売上があって、どんな経費がかかっていて、利益がどれぐらい出ているのか、月次推移表を見て、異常値がないかをチェックします。
こういうのは毎月やらないと、細かい内容までは覚えていないものです。
経理とは、航空機のコックピットのようなものです。
計器類に表示されている数字を見て、パイロットは航空機を操縦します。その情報がないと、目をつぶって運転するようなものです。
毎月の決算を定期的にチェックして、実際の資金の動きを知ることから、資金繰りの改善は始まります。
「税金の計算のための経理」だけでなく、「資金繰りを良くするための経理」
経理は、税金を計算するためにやるものです。
しかし、それだけが目的だと、年に1回だけ計算すればいいということになります。
せっかく経理で会社のお金の動きを記録しているのですから、税金を計算するためだけでなく、資金繰りを良くすること、ひいては会社の収益力を高めるためにも活用していきたいものです。
▪️編集後記
昨日は会計士業。
その後、契約しているバーチャルオフィスの会員との懇親会に参加。
▪️娘日記
夜は少しずつ寝る時間が長くなった気が。昼は起きてる時間が長くなった気が。
翌日が1ヶ月検診なので、どれぐらい成長しているか楽しみです。