「仕事だけで人生終えたくない」というふうに思って独立を志すこともあるでしょう。でも、「仕事にしばられたくない」という動機だけだと逆に大変な目にあうかもしれません。
独立したら仕事は増えることが多い
会社員だと、平日の毎朝同じ時間に出社し、定時まで会社で仕事をする制約はあります。
それがツラいという人も多いでしょうが、見方を変えれば、仕事に必要な環境はすべて会社が用意してくれていて、出社さえすれば仕事をする環境があるということです。
オフィスもパソコンも備品もあって、出張費も会社が負担してくれます。
仕事内容も、最初は上司から割り振られるため、ゼロからやりはじめることは少ないでしょう。
独立すると、全部自分で整えなければなりません。
仕事道具の準備はもちろん、自宅で仕事ができないような種類の仕事だとオフィスも必要です。
出張費も自分で負担する必要があります。最近はホテルも高いですから、泊まりとなるとけっこうな出費です。
営業という点でも、自分で仕事を持ってこないと何もできません。
自分で営業する、新メニューを出す、値付けをする、ということを自分でし続けない限り、収入はゼロです。
何をやっても自由というメリットはありますが、「何もしなければ仕事も収入もない」という現実もあります。
仕事時間という点でも、会社員だと1日8時間として週40時間、残業とかがあっても週50時間ぐらいでしょう。
1週間は24時間×7日=168時間ありますから、仕事をしている時間は3分の1弱ぐらいです。
独立すると土日とか定時とかはあまり関係なくなります。
そうなると、下手すると週に70時間とか80時間仕事をし続けるということも起こり得ます。
独立しても、意外に仕事が増えるというのはよくあることです。
新しい課題も生まれる
朝の通勤がツラいとか上司が嫌いといったことは、独立したら消える悩みかもしれません。
しかし、新しい悩みというか課題も出てきます。
不安で仕事を増やす
仕事に裁量を持たせたいと思っても、減らしすぎるわけにもいきません。
生活のためにはどこまで仕事が必要なのか、どこまでだったら無理なく仕事できるか、というバランスを常に考える必要があります。
不安になってしまって、無意識のうちに仕事を増やしたくなる誘惑に駆られます。
思っている以上にお金もかかる
起業して間もない社長と話す時に、「起業して、こんなにお金が出ていくと思わなかった」ということをおっしゃる方は少なくありません。
人を雇ったらその人に払う給料だけじゃなくて、会社負担の社会保険料も固定費でかかります。
税金も年1回だけじゃなくて、源泉所得税とか住民税とか償却資産税とか、年間を通じていろんな支払いが出てきます。
独立・起業すると、いろんな営業電話もかかってきます。
「AIで営業を効率化できます」とか「マーケティングツールを導入したらリードが増えます」みたいな営業トークに乗って月額数万円のサブスクを契約したりすると、積もり積もって利益を圧迫します。
独立しないとわからない経費負担は、案外多いものです。
夢ではない。でも、挑戦する価値もある
SNSなどでキラキラ活躍してそうに見える人でも、帳簿を見るとカツカツだったりします。
見栄えの良いところを見て独立に夢を抱いても、現実ではみんなそれぞれ必死です。
会社員時代の不満は、独立したら解消するというものではありません。
とはいえ、こんなことは実際に独立してみないとわかりません。
不安定さはありますが、それだけの自由もあります。
私自身、独立したことに後悔はありませんし、独立して良かったと思っています。
独立というのに過度に夢を持たない方がいいかなと。会社を辞めれば自由になれるというわけではありません。
でも、達成感もありますし、独立や起業を目指す人はコツコツとスキルを身に着けて準備していけばいいと思います。
▪️編集後記
昨日は午前中に新規のお客様との面談が1件。
午後も打ち合わせが1件。それ以外は税理士業の作業など。
▪️娘日記(1歳)
最近さらに重くなってきて、手首がまた痛くなってきました。
成長してくれるのはうれしいですが。鍛えないとダメですね。
