マラソンでよく言われる「30キロの壁」。事前に知ってはいたものの、実際に経験してみないと本当の意味で理解できないものです。
30キロで限界を迎える
フルマラソンでは、30キロ近くになると途端に足が動かなくなる「30キロの壁」が初心者にはありますが、わたしも例に洩れず、30キロの壁にぶち当たりました。
20キロぐらいまでは多少の膝の痛みが出たもののそこまで辛い印象はなく、このままいけば余裕で完走できるのでは、と思いましたが、30キロから全く動かなくなりました。
事前の知識として「30キロの壁」というのがあるのは知っていて、序盤はゆっくりセーブしていたつもりでも、やはりペースがオーバー気味だったのでしょう。
練習不足もあるかもしれません。
事前に知識として理解したつもりでも、実際に自分で経験して、痛い目にあわないと本当の意味で理解できないものだと思い知りました。
言葉や文字では理解の範囲に限界がある
マラソンに限らず、未経験のことをするときは、いろいろ情報をインプットします。ネットでも書籍でもYouTubeでも、必要な情報は無料でも簡単に手に入ります。
それでわかった気になりがちですが、知識として定着はなかなかしないものです。
勉強や趣味に限らず、仕事でのコミュニケーションでも、相手にメールや口頭で伝えたつもりでも行き違いはよく起こります。
言葉や文字での理解は話し手が思っている以上に伝わっていないものです。
理解するには、身体(経験)で思い知ることが必要
わたし達はいろんな情報を簡単に入手できますが、それを知識として定着できるかどうかはまた別なのかもしれません。
インプットしたものを自分の知識として蓄積するには、それをアウトプットするために発信したり、あるいはマラソンのように実践をして身体経験として身につける必要があります。本を読んだりしただけでは不十分でしょう。
わたし自身、実際にフルマラソンを経験したからこそ30キロの壁の怖さを思い知りました。失敗を経験したことで、マラソンでケガをしないための対策を考えるようになりました。
必ずしも失敗しないと学べないとは思いませんが、30キロの壁にぶち当たって足が動かなくなるといったような苦い経験をしないと、インプットした知識はなかなか自分のものとして身につけることは難しいのではないでしょうか。