不動産投資でも株式投資でも、短期的な成果を必要としない個人投資家の最大の武器は「時間」です。できるだけ長期保有することが個人投資家が成果を出せるポイントです。
長期間でコツコツ積み上げていく不動産投資
わたしは株式投資はあまりやっておらず、FXや仮想通貨もやっていません。ですが、不動産投資は少しですがやっています。
不動産投資が自分に合っていると思うのは、長期的にコツコツと積み上げていけるところです。
そこまで大きく収支がプラスになることはありませんが、ローンを活用してレバレッジを利かせて資産の拡大ができ、入居者の賃料と合わせてローンの残債を減らしていける点がわたしの性分と合っていました。
不動産投資に限らず、投資は「時間」が大きな武器です。ヘッジファンドのトレーダーのようなプロの投資家は短期的に成果を出さないと評価されませんが、アマチュアの個人投資家はそのような時間的な制約はなく、20年、30年という長い目で成果を出せればいいのです。
また、時間を多く使えるということは、「複利」の効果をより多く受けることができるということです。
複利の効果は、資産の保有期間が長ければ長いほど高い効果を得られるので、ある程度の資金がある場合は、早い段階で投資を始めた方が経済的なメリットもより大きくなる可能性が高いです。
短期的な売買は疲れる
アマチュアの個人投資家でも、トレーディングによって短期的な売買を繰り返して利益を得ている人もいますが、サラリーマンが片手間でやるにはかなり手間がかかるでしょう。
できなくはないかもしれませんが、仕事をして、さらに投資にも時間と手間を多くかけていると、他のプライベートな趣味などには時間は使えないかもしれません。
性格によるとは思いますが、短期的な利益を出すための投資は疲れます。
その点、トレーディング目的ではなく、長期的にコツコツと残債を減らして純資産を積み上げていく不動産投資や、株であっても長期保有を前提に投資していれば、一時的な価格の騰落に一喜一憂しなくて済みます。
「資産運用でもっとも大切なのは、資産運用を考えないこと」
ここまで、投資は「時間」が重要であって、その武器を活用するためになるべく早い段階で投資を始めた方がいいと書きましたが、一方で、金融資産の投資活動にばかり時間を使ってもいられません。
仕事のスキルアップや自分の趣味、家族とのイベントなど、人生で重要なことは他にも多くあります。
その点でも、「時間」を有効活用した長期投資は重要です。
トレーディングを目的にせず、長期保有前提で株や不動産を保有し、短期的な値動きには一喜一憂せずに、空いた時間で仕事や勉強や家族との時間に使った方が人生は楽しいでしょう。
「シンプルで合理的な人生設計」の本の中では、以下のように書かれています。
「資産運用で最も大切なのは、資産運用を考えないこと」なのだ。(P.179)