納税は国民の義務ですが、税金のことはよくわからないものです。本を読んで勉強するのもいいですが、自分で確定申告をしてみると良い勉強になります。
百聞は一見に如かず。十冊は一回に如かず。
税金にもいろんな種類がありますが、一番身近なのは消費税かと思います。
ただ、一般の消費者が消費税の申告書を作ったり税務署に納税はせず、それをするのは消費税を受け取っている事業者です。
他には所得税も身近な税金でしょう。
サラリーマンであれば毎月の給料から天引きされていますし、フリーランスであれば毎年3月に確定申告をする必要があります。
フリーランスでも、確定申告は税理士に丸投げ、ということもあるでしょう。
自分で確定申告をしてみると、どれだけ自分が税金を払っているのか、生命保険とかふるさと納税が税金にどんな風に関係してくるのかをある程度見ることができます。
(それでもややこしいものではありますが)
所得税に限りませんが、税金は、「何らかの収入」があったら「その収入を得るためにかかった経費」を差し引いた残りの金額に対して課税されます。
会社でいうと「利益」の部分に課税されます。
サラリーマンでも同じで、給料という「収入」があって、これに給与所得控除という「経費」を差し引いた残りが所得税になります。
会社が毎月の給料から所得税の概算額を天引きして、過不足があるときは年末調整で追加で天引き、あるいは還付をするので、サラリーマンは確定申告を基本的にする必要がありません。
でも、確定申告をしてはいけないわけではありません。
副業がある場合や住宅ローンを組んだ場合、ふるさと納税や医療費がある場合は自分で確定申告をすることもできます。
税金の本にはこういったことが文章や図解を使ってわかりやすく書かれていますが、文字でいくら読んだって、頭では理解したつもりでも腹落ちはなかなかしないものです。
「百聞は一見に如かず。10冊の本は1回の実践に如かず」です。
どれだけの収入があって、そこから自分がどれだけの税金を払っているのか、それを意識するうえでも、自分で確定申告をすることはおすすめです。
税務署の無料相談も活用してみる(混雑に注意)
自分でやるのは面倒ではあるでしょうし、もし万が一間違ってたら怒られるとか税務調査が来るんじゃないかとか不安に感じることもあるかもしれません。
しかし、税務署は怖いところではありません。
わからないことがある場合で、税理士に頼むほどではない場合は無料相談に行ってみてもいいでしょう。
ただ、確定申告の期限が近い2月・3月に相談に行くと、税務署は最繁忙期に追われています。
誰でもそうですが、クソ忙しいときは余裕がなくなるものです。
比較的余裕がある今の時期ぐらいから相談に行けば、混雑もしていないので待ち時間も少ないですし、優しく対応してくれます。
e-Taxがおすすめだが、紙でもいい
確定申告をするときは、パソコンでできるe-Taxがおすすめです。
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えば、無料で申告ができます。
ただ、e-Taxを利用するためにマイナンバーカードが必要だったり、マイナンバーカードがなければ税務署に行って利用の登録が必要だったり、導入までが手間だったりします。
おすすめはe-Taxですが、時間がなければ紙で印刷して郵送 or 税務署に持参でもいいでしょう。
「確定申告書等作成コーナー」でデータを作成し、紙で印刷して持っていくということもできます。
コストをかけても良ければ、市販の確定申告ソフトを使ってもいいでしょう。
確定申告に限らず、自分でやってみると見えてくるものがあります。
税金ではないですが、社会保険料もバカにはできません。
社会保険料は、確定申告のようにサラリーマンが自分で申告・納付ということはしませんが、法人成りをして自分を役員にすると、自分で社会保険料を計算して支払いをする必要があります。
法人を作って自分で社会保険料を払ってみると、自分がどれだけのお金を国や自治体に払っているかを知るきっかけになります。
「e-Taxを自分でやるのはハードルが高い」と思う方は、私の方でサポートもしております。
単発税務相談
12/23 フリーランスのための確定申告セミナー
▪️編集後記
昨日は会計士業で資料作成&提出。自宅での作業がメインの一日でした。
▪️娘日記
夜はなかなか寝付けず。寝たらまとまった時間寝られるようになりましたが、寝るまで数時間泣いていることも。