フリーランスが「心理的安全性」を得るためには

「心理的安全性」が近年企業で注目されています。雑誌でも特集されたり書籍も多く出ており、企業で働くサラリーマンでも関心を持っている人は多いですが、フリーランスにも参考になることがあると思います。

目次

職場に重要な「心理的安全性」

今週(2023/9/2号)の東洋経済で、「心理的安全性」が特集されていました。また、書店でも「心理的安全性」に関する本をよく見かけます。

東洋経済の記事によると、「心理的安全性」とは、「組織内で自分の考えや気持ちを誰に対しても安心して発言できる状態。」と定義されています。

パワハラ上司が羽振りを利かせる部署や、周りの意見とは違うことを言いづらい雰囲気は、新しいアイデアが生まれにくく、風通しも悪いのでリスクにも迅速に対応しづらくなってしまう。そうならないように、メンバーの「心理的安全性」を高め、新しい意見や率直な意見も歓迎するような雰囲気づくりをすることでイノベーションが起きやすくなり、トラブルにも対処しやすくなるというのが、「心理的安全性」を確保する趣旨のようです。

経営者や管理職の立場にある人は、自分の組織の「心理的安全性」を確保するために、メンバーとの対話や自己開示(自分の考えていることやメンバーに期待していることを言葉で伝える)をすることが今後より一層求められそうです。

「心理的安全性」は、どちらかといえば企業内でリーダーの立場にある人に対して求められるものですが、企業に所属していないフリーランスにとっても、「心理的安全性」が目指している「自分の考えを率直に発信する」ためのメンタルは必要だと思います。

「心理的安全性」が目指すものはフリーランスでも重要

「心理的安全性」では、「自分の考えや気持ちを率直に安心して発言できる状態」を目指していますが、フリーランスにおいてはそのような状態を自分で作っていくことが必要だと思います。

フリーランスには上司や部下はいませんが、お客さんとの人間関係はサラリーマンと同等か、あるいはそれ以上に重要になります(関係性が崩れるとたちまち仕事がなくなりますので)。

だからといってお客さんの言いなりになってどんな仕事でも受けすぎていると、心身ともに疲弊してしまいます。

「ミスったら契約が切れるかもしれない」といったプレッシャーでクヨクヨ悩んでしまったりすると、気持ちはずっと落ち着きませんし、お客さんも不安になります。

自分のためにもお客さんのためにも、自分のメンタルは健全に保つことが重要です。

フリーランスは「心理的安全性」を自ら高めるようにしていくことが必要といえるかもしれません。

メンタルを健全に保つためにすること

フリーランスが「心理的安全性」を高め、メンタルを健全に保つためには、以下のようなことをするといいと思います。

クヨクヨ悩むのではなく、具体的な反省に置き換える

何かミスをしたりそれによってお客さんや上司からお𠮟りを受けたりすると、ついつい心のどこかで言い訳を考えてしまいがちです。あるいは「自分はダメな人間だ、、、」と激しく落ち込むこともあると思います。

そんなとき、悩むだけで終わらず、具体的に良くなかったことが何だったのか、次はどうすれば解決できるかという具体的な反省事項にすると、気持ちが少しポジティブになります。

悩むだけだと解決することはできませんが、具体的な反省事項にすると、次に何をすべきかが明確になります。

そのとき、私はノートに気持ちや反省事項を書き留めるようにしています。

自分を客観視するために、ノートに自分の素直な気持ちを書き留める

毎日のタスクや習慣を淡々とこなす

日々習慣にしているタスクがあると、それをこなしている間は悩むことが減ると思います。悩んでいるときというのは、往々にして手が止まっていることが多いです。体が動きを止めていると、脳は他のことを考えるようになり、過去の失敗や将来の不安に頭を悩ませてしまいます。そうならないように、あらかじめタスクを決めておき、悩む暇を与えないように淡々とタスクをこなします。

私の場合、ブログ更新、ランニング、日々の経理をほぼ毎日のルーティンとして組み込んでいます。

フリーランスになると自分で自分の身を守ることがより一層必要になります。そのためにできることを試行錯誤して見つけていく必要があります。

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