仕事やプライベートで優先順位(何からやるか)を考えることは多いですが、劣後順位(何をやらないか)を考えるほうが良い場合もあると考えています。
「何からやるか」ではなく「何をやらないか」
将来のキャリアを考えるとき、あるいは今日の仕事で何をするかを考えるとき、優先順位をつけて、「何からやるか」を考えることは多いと思います。日々の仕事でタスクを整理する際には、優先順位を考え、「重要かつ緊急のこと」や「重要だが緊急ではない」ことなどをできるだけ早く処理していくことも必要かと思います。
しかし一方で、あまり「やること」ばかり考えると、キャパオーバーになってしまいがちです。
重要なことから先に手をつけるようにしていっても、全てのタスクが重要であるように感じてしまい、目の前の仕事に手一杯になって「緊急ではないが、重要なこと」がおろそかになってしまうことがよくあります。
こういうときは、「何をやるか」ではなく、「何をやらないか」という切り口を意識することが良いと思います。「優先順位」ではなく、「劣後順位」を意識します。
日々の仕事だけでなく、将来のキャリアやこれからのビジネスプランを考えるときも、「自分がやりたいこと」ではなく、「やらないこと」を意識するほうが、より具体的なアクションにつながりやすいと思います。
「やらないこと」を突き詰めると、「やること」が明確になる
「やりたいこと」というのは結構あいまいです。働かずにずっと遊んで暮らしたいというのも「やりたいこと」かもしれませんし、年収10億稼ぎたいというのも「やりたいこと」かもしれませんが、なかなか現実味はありません。
その点、「やらないこと」は切実なものが多くなると思います。
下請け仕事はやらない、中間管理職にはならない、飛び込み営業はやらないなど。
こういった「やらないこと」をリストアップしていくと、そのリストに載らなかったものこそ正真正銘の「やるべきこと」で、より具体的に、かつ自分が注力すべきタスクが明確になります。
「やらないこと」を見極めるために、まずはやってみる
とはいえ、なんでもかんでも「やらない」とすることもできませんし、人がやりたがらないことをやるからこそ仕事でお金になるわけで、「やらないこと」ばっかりになってしまうとただのワガママになってしまいます。
自分にどういうことができて、どういうところにニーズがあるのか、それを踏まえて何を「やらないのか」を見極めるには、結局はいろいろやってみるしかないと思います。
興味のあることやチャレンジしたいと思ったことはとりあえずやってみて、合わないと思ったものは「やらないこと」とする。
仕事でもプライベートでも、自分には合わないかなと思っていても、やってみると意外に合ってることもあると思います(私にとっては不動産投資やランニングがそうでした)。いろんなことにチャレンジしてみて、少しずつそぎ落としていくことで、「やらないこと」がより明確になっていくのではないかと思います。