税理士は税金の専門家ですが、お金のことに何でも詳しいわけではありません。
税金には詳しいけど、お金に詳しいとは限らない
当然ではありますが、税理士は税金の専門家です。でも、だからといってお金に関することは何でも詳しいとは限りません。
NISAとかiDeCoといった投資に詳しい税理士ももちろんいると思いますが、税理士じゃなくても詳しい人はたくさんいます。
また、最近話題になっている「103万円の壁」とか「106万円の壁」というのも、税金の話と税金以外の話があります。
103万円の壁は、税金に関する壁です。
基礎控除(日本国民であれば全員が受けられる控除)が48万円、給与所得控除(給料をもらっているサラリーマンが受けられる控除)の最低額が55万円を合わせた金額が103万円で、この金額以内であれば所得税が発生しないというものです。
106万円の壁は、社会保険料に関する話です。
収入が106万円を超えると(条件によって)厚生年金と健康保険の保険料を払わなければならない人も出てくるというものです。
サラリーマンとして給料をもらっていると、税金も社会保険料もまとめて天引きされているため、両者の違いを意識することは多くないと思いますが、税理士の守備範囲は所得税、社会保険料は社会保険労務士が専門なので、税理士だったらお金のことに何でも答えられるとは限りません。
(もちろん、税理士であっても社会保険料のことは知っている必要はありますが)
税理士は税金の専門家、会計士は監査の専門家
税理士はお金の専門家というより、税金の専門家です。
また、税理士と似たものとして、公認会計士がいますが、公認会計士もお金の専門家かというとそうでもありません。
別に投資に詳しいとは限りません。
テレビや書店には、「公認会計士が教える新NISA攻略法」みたいな特集があったりしますが、公認会計士だから詳しいわけではありません。
公認会計士は、どちらかというと「監査の専門家」です。
もちろん税理士と同様に、会社の決算書とか数字に強くなる必要はありますが、それよりも、決算が全体として大きく間違っていないかをチェックすることが専門領域です。
NISAでどの銘柄が狙い目かとか、金や仮想通貨に投資した方がいいのか、みたいなことは、税理士も公認会計士も専門家ではありません。
(個人の趣味として、詳しい人はたくさんいます。数字に強いという特性があることは確かなので)
税金も、専門分野は細分化されている
税理士は税金に詳しいとはいっても、税金の中でも専門分野は細分化されます。
相続税は特に専門特化している人が多いですね。
相続以外にも、普段あまり関与することがない税金もあります。
酒税の税務申告などもありますが、私はやったことはありません。おそらくそういった分野に強い税理士もいるでしょう。
私はというと、税金に関しては特段「●●税に強い!」という特定の分野はありません。税金の専門分野としては、オーソドックスといえるでしょう。
しかし、起業したばかりの会社やフリーランス、ITやコンサルのベンチャー企業などの支援を多くしてきている方ではあるかと思っています。
社員が全員リモートで勤務しているので、極力紙を使わない業務をしたいとか、創業間もない資金繰りなどについて、相談いただくことが多いです。
ただ、私も「お金の専門家」かというとそこまで詳しいわけではないので、個別株の投資とかポイ活についてはよくわかりません。
そういうのは税理士よりも、ファイナンシャルプランナーの方が詳しいのではないかと思います。
▪️編集後記
昨日は朝に病院でインフルエンザの予防接種。
お昼に妻と娘と実家でお昼をして、午後から会計士業のExcel資料作成。
▪️娘日記
私の実家に初めて行きました。おもちゃも買ってもらい、ずいぶんとくつろいでいました。
サンタさんの帽子をかぶり、乳児サンタさんになりました。