Excelの関数に、「SUMIF」関数があります。また類似のものとして「SUMIFS」関数もあります。それぞれ用途が違いますが、私は「SUMIFS」関数のみを使っています。両方覚えるのが面倒だからです。
SUMIF関数とSUMIFS関数
例えば以下のようなデータがあって、「A商品」の売上の合計を集計したいとします。

このときは、「SUMIF」関数を使うことで、「1,800」という集計結果を出すことができます。

さらに条件を追加して、「2024年9月30日のA商品の売上金額」を算出したい場合、「2024年9月30日」で「A商品」という複数の条件を指定する必要があります。
この場合は、「SUMIFS」関数を利用します。すると、「600」という数字を集計できます。

このように、SUMIFあるいはSUMIFS関数は、ある条件でのデータの合計を集計する場合によく利用されます。
(ピボットテーブルを使うという手もありますが、好みの問題で私は関数を使っています)
SUMIF関数は使わなくていい
SUMIF関数とSUMIFS関数の違いは、条件が一つの場合か複数の場合かの違いです。
先ほどの例だと、「A商品」の売上を知りたい場合はSUMIF関数を使えばいいですが、「2024年9月30日のA商品」を集計したい場合には、SUMIFS関数を使う必要があります。
ただ、条件が一つしかない場合でも、SUMIFS関数は使えます。
SUMIFS関数を一つ覚えておけば、集計したい条件が一つだろうが複数だろうがカバーできます。
SUMIF関数とSUMIFS関数は、引数の入れ方が微妙に違うこともあり、両方の関数の使い方を覚えるのは面倒です。
なので、私はSUMIF関数は使わず、SUMIFS関数のみを使っています。
Excelでよく使う関数は5種類
Excelには、データの集計に使う関数が無数にあります。
ですが、データ分析の専門家でもない限り、マニアックな関数を覚える必要はありません。
私は仕事柄、毎日Excelを使っていますが、利用している関数は、以下の5つで9割ぐらいです。
SUM(合計)
IF(条件分岐)
XLOOKUP(データの参照)
INT(数字を切り捨て)
ROUND(四捨五入)
上の3つ(SUM、IF、XLOOKUP)だけで大半はExcelの作業が完結します。
Excelに限った話ではないですが、「データを集計」するテクニックよりも、「データをキレイにする」テクニックの方が重要です。
- データに表記揺れがある(株式会社●●と㈱●●が混在している etc)
- 英数字が全角になっている
- 日付が文字列で記入されている
- 空白のセルがある
このようなデータ自体の「乱れ」があると、どれだけ関数を駆使しようが分析はうまくできません。
関数のテクニックはほどほどに、データを整備することが分析の基本です。
▪️編集後記
昨日はセミナー資料の準備など。
▪️娘日記
寝返りをするようになって、布団からはみ出すことが増えてきました。
目が離せなくなってきました。