人間の能力に、大きな差はないと思っています。でも、熱意の大きさは人によって大きく違います。実力も大事ですが、熱意は負けるわけにはいきません。
実力に大きな差はない
税務・会計のプロフェッショナルである以上、実力を常に磨き上げていくことは必要です。
税理士であれば、税金を正確に計算すること、決算を正確に行うように支援することは腕の見せどころです。
しかし、人間の能力に、そこまで大きな差はないものとも思います。
節税に詳しいといっても、よほどマニアックなスキームでない限りは本やネットに出尽くしていますし、節税については実力というよりも、どこまで税務リスクを取るかの問題でもあります。
論理的な説明ができるとか、プレゼン資料を作るのが上手いというのも実力の一つですが、キレイに資料をつくる人が仕事で必ず成果が出せるというものでもありません。
実力よりも、差が出るのは「どれだけお客様のことを考えるか」という熱意の方です。
熱意で負けたら話にならない
実力の面では、私より税法に詳しい人は多いでしょう。海外税務や暗号資産、資産税関係などではその道の専門家も多くいます。
ただ、「お客様が何を望んでいるか?」「どういった情報を求めているのか?」を考える熱意は負けてはいないつもりです。
むしろ、そこで負けていたら話にならないし、独立した意味がありません。
そういった熱意を持っていれば、多少説明が論理性がなくても、資料が芸術的でなくても、受け手であるお客様には伝わります。
「全てはお客様のために」とはよく聞く言葉ですが、本当にお客様のことを考えているのか怪しい人たちはたくさんいます。
「お客様」をお金を出してくれる人としてではなく、一人の人間としてどれだけ考えて、その人のためにお役に立つか。表向きの宣伝文句ではなく、本当にそう思えるかが、実力にもつながってくるものと思います。
その熱意の差は、実力以上に大きく出ます。
ただ、熱意といっても、それは深夜になっても連絡をするとか、休日でも絶やさず連絡をするとかそういった意味ではありません。
そもそも、深夜にメールを送ったりすることがお客様が望んでいるかというと微妙なところです。
私も、独立前にある士業の方から、深夜の3時ぐらいにメールの返信が来ることが多くありました。
メールの送信時間を見て「スゴい時間に起きてるな・・・」とは思いますが、「うちの会社のことを真摯に考えてくれてる!」とは思いませんでした。「寝たほうがよくない?」という感想でした。
もちろん締め切りが近く、急ぎの仕事があるときは夜遅くまで対応することも必要かもしれません。
ですが、常に24時間営業というのは、好ましいものとは思いません。
「お客様のために、どんなことでも粉骨砕身頑張ります!」というアツアツな熱意ではないですが、お役に立てることであれば税金のこと以外でも支援しますし、フォローは欠かさないつもりです。
どうやって熱意を持ち続けるか?
全ての人に対して、同じだけの熱意を向けることは不可能です。
熱意を持ち続けるには「絞る」ことです。
私は一般的な税理士事務所と比較すれば、お客様の数は多くないし、売上も年商何千万・何億という数字には届きません。
人気がないといえばそれまでですし、それもまた真実かもしれません・・・
ですが、あまり多くしても熱意を向けきれないということもあり、絞っている部分もあります。
「広く浅く」という戦略もありますが、私は「狭く深く」が基本戦略です。
それが、私が熱意を持ち続けられる方法です。
▪️編集後記
昨日は税理士業で、お客様の決算チェック。
夕方にジムでスイム。850メートルを(休み休み)泳ぎました。
▪️娘日記
昨日の夜もギャン泣きでなかなか寝付きませんでした。
本当に日によって変わりますね。