続けるための「ムペンバ効果」

新しいことを始めたいと思っても、なかなか続かないということはあるでしょう。「ムペンバ効果」という考え方を頭に入れておくといいかもしれません。

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熱い方が冷めやすい

ムペンバ効果とは、水を冷やして氷にするとき、常温の水よりも熱湯のほうが早く凍る場合がある、という現象のことです。

常に熱湯のほうが早いわけではありませんが、条件がそろうと、熱湯から冷やしたほうが早く氷になることがあると言われています。

いわば「熱しやすく冷めやすい」というのが物理でも起こり得るということです。

これを習慣に当てはめて考えると、何かを継続したい、あるいは悪い習慣を断ち切りたいと思ったとき、強い決意で、熱量が高いほうがかえって冷めるスピードも早くなってしまうのかもしれません。

良い習慣を身につける、あるいは悪い習慣をやめるためには、強い決意を持つことよりも、「とりあえず、ゆるっと始めてみる」くらいのほうが、結果的に続きやすいのではないかと思います。

気負いすぎないほうが続く

これは感覚的にも共感できるところがあります。

ブログも、始めた当初はなんとなくゆるっと始めたのがきっかけでした。

特別に入念な調査をしたわけでもなく、レンタルサーバーを契約し、最低限のサイトを立ち上げて、とりあえず記事を書き始めただけです。

そこから2年半ほど経ちますが、今のところ毎日更新を続けています。

運動も同様です。

何か明確に大会に出たいという目標があったわけではなく、コロナ禍でずっと家にいると気が滅入ってしまいそうだったので、なんとなく中学時代の部活で使っていた服を引っ張り出して走り始めたのがきっかけでした。

途中で途切れた時期はあったものの、気づけば5年ほど運動を続けています。

気負いすぎないほうが、結果的に長く続くと思いますし、仮に途中でやめてしまったとしても、ゆるく始めていれば再開もしやすくなります。

結果として「なんだかんだで続いている」という状態になりやすいのではないでしょうか。

もちろん、何かを続けるうえで目標を設定すること自体は良いことです。

運動であればマラソン大会への出場を目標にしてもいいですし、動画投稿で収益化を目指すのも一つの目標でしょう。

ただ、目標は目標として置きつつ、まずはゆるっと始めて、やりながら改善していく。

そうしていく中で、見えてくることも多いものです。

あまり力を入れすぎず、固い決意を持とうとしすぎず、少しでも興味があるなら、まずはゆるっと、お金もあまりかけずに始めてみる。

そんなスタンスのほうが案外うまくいくのではないかと思います。



▪️編集後記
昨日は昼にお客様先で打ち合わせ。話が盛り上がり、3時間近く話しました。
それ以外は自宅で税理士業。

▪️娘日記(1歳)
食パンが好きなようで、耳も一緒にムシャムシャ食べています。

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