仕事でも勉強でも、絶対に大事なことは国語力

必要なスキルや資格の取得がブームになったり、書店には仕事術のような本が多く並んでいますが、個人的には仕事や勉強には、国語力が最も重要ではないかと思います。インプットもアウトプットも、いずれも国語力が基本にあると思うからです。

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空前の資格バブルが継続中

ダイヤモンドの記事によると、CharGPTなどの生成AIの登場により、プログラミングなどのIT系のスクールに通う人や資格取得をする人が増加しているようです。

夏休み活用で「資格」や「副業」に挑戦!“自分磨き”でスキルを高めよう

リスキリングやリカレント教育が政府の方針にも打ち出されているように、社会人でも勉強しようとする人が増えているようです。(一方で、以前の記事にも書いたように、大人の勉強時間は平均10分ないようなので、二極化してるかもしれません。)

物価高騰や老後2,000万円問題から、勉強することへの意識は大きくなっているのでしょう。

試験合格のために「絶対必要なこと」

わたしは学生だった10年ほど前、国家試験の勉強をしていましたが、そのときに「24週間で独学合格!公認会計士試験マル秘学習法」という本が書店に並んでいました。

この本は巻末に、著者が公認会計士試験で実際に解答した答案のコピーが付録になっており、その解答の内容をみて、試験合格のための絶対に必要なことがあると思いました。

それは、「解答はわかりやすい言葉で書くこと」です。

「24週間で独学合格!公認会計士試験マル秘学習法」の巻末にあった著者の解答は、まず結論を冒頭に書き、その後その理由となる理論をまとめるような解答になっていました。

当たり前のことといえばその通りなのですが、一般的な問題集の模範解答は、テキストの内容をほぼコピペしたような解答例になっていて、間違ってはいないけど長々とした読んでてつまらない解答例でした。

その点、「24週間で独学合格!公認会計士試験マル秘学習法」の著者の解答は、ただの模範解答のコピペではなく、問題に対する的確な答えをわかりやすい日本語で書かれていました。

採点をする人も人間なので、大前提として読みやすい日本語で書くということは非常に重要です。

この本を見てから、わたしも試験勉強では、まず結論から書きはじめ、その後に理論的な根拠を書くということを意識し、試験にも合格することができました。

試験勉強では、知識を詰め込むことはもちろん必要ですが、それだけでなく、問題の意図を正確に理解する読解力と、解答の趣旨を読み手に正確に伝える文章力といった国語力がモノを言います。

またそれは、勉強だけでなく、仕事においても同じです。

コミュニケーションには、正確な言葉が必要

仕事におけるコミュニケーション能力とは、相手に自分の考えていることがわかるように、自己開示できることだと思います。

自己開示ができないと、相手からすると「何を考えているかわからない」ため不安になりますし、せっかく頑張った仕事も相手の要求水準とは違っていて無駄骨になるリスクもあります。

仕事においてはメールやチャットなどの文章でやり取りすることが多いですが、文章から相手の意図を正確に読み取るには、読解力が必要ですし、逆に自分の考えていることを正確に伝えるには、正確な言葉を使うことが必要です。

仕事においても勉強においても、基本となるのは国語力です。

プログラミングやITパスポートなどの資格を習得して知識を得ることも当然必要ですが、それだけでなく、読解力や文章力などの国語力も、基礎スキルとして鍛錬していくことが重要になってくるのではないでしょうか。

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