大人になった今こそ、虫歯を侮ってはいけない

歯医者で治療を受けては「ちゃんと歯をケアしよう」と決意し、また虫歯をつくるという悪循環を繰り返してきました。大人になった今こそ、虫歯にならないように対策を考えるべきでしょう。

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歯は一度失うと、二度と戻ってこない

大切なものは、失って初めてその大切さに気づくもの、とはよく言われますが、「歯」はまさにその大切なものの一つではないでしょうか。

普段は意識することはないものの、虫歯になれば激痛になることもありますし、失ったら2度と戻ってきません。
インプラントとかはあるでしょうが、コストは安くありません。

歯医者に行くと、汚れた部分が赤くなるやつを塗られて、どれだけ汚れているかを可視化してくれます。
そして歯磨きの仕方を教えてもらうたびに、「これからはちゃんと歯を大切にしよう」と決意を新たにします。

しかし数日すると、歯磨きをこまめにしていくのもだんだんめんどくさくなってきて、サクッと終わらせてしまいます。

そして何年かすると、しみるような痛みが出て、美味しい料理も美味しく感じられなくなります。

いい加減、この負の連鎖を断ち切らねばと思い、そもそもなぜ虫歯になるのか、そして、なぜ私は虫歯を繰り返すのかを考えてみました。

なぜ虫歯になるのか?

虫歯になる原因は、ざっくりいうと以下のような感じです。

  1. 口の中の細菌が、歯に付着した食べかす(糖分)をエサにして、プラークを作る。
  2. プラークの中にいるミュータンス菌が、糖分をエサにして酸を作る。
  3. 歯は酸に弱く、酸に触れることで歯の表面のカルシウムやリンが溶け出す。
  4. 溶けた歯の表面から菌が進行し、歯に穴が空く。

酸によって歯の表面が溶けることを「脱灰(だっかい)」といいます。
この脱灰は、食べ物を食べると必ず発生します。
なので、私たちはものを食べると、その都度歯の表面は溶けていっているのです。

これだと全ての人間は虫歯だらけになってしまいますが、人間の自然治癒力はすさまじく、唾液がこの酸を中和し、脱灰してしまった歯の表面を元の状態に戻してくれます。
これが「再石灰化」といわれるものです。

この再石灰化によって、ごく初期の虫歯であれば、毎日歯磨きをしていれば虫歯の進行は防ぐことができます。

しかし、この再石灰化が遅れると、脱灰した歯の再石灰化が間に合わず、虫歯は進行してしまいます。

例えば、日々の食生活。
規則正しく1日三食の生活をしている人の歯は、以下のように脱灰と再石灰化を繰り返します。

一方、私のように虫歯を繰り返す人は、このように規則正しいプロセスになっていません。

朝ご飯を食べたら歯を磨きますが、お昼前に小腹が空いたらお菓子を食べ、ランチが終わったら砂糖入りのコーヒーを飲み、3時になったらおやつを食べます。夕食が終わったらお風呂に入る前にデザートを食べて、寝る前にやっと歯を磨きます。

そういう人の歯の脱灰と再石灰化は、以下のようなイメージです。

脱灰した歯の表面が再石灰化する前にまた糖分を口に入れるのでまた脱灰し、そしてまた再石灰化の前に脱灰してしまうと、歯の表面が溶けたままの状態になり、歯に穴が空いてしまいます。

なので、虫歯予防という観点では、間食は控えたほうがよさそうです。

虫歯にならないためにすること

  • 歯ブラシだけでなく、フロスも使う
  • 間食はチーズ
  • 甘いものが食べたいときは、キシリトールガム
  • 定期的に歯医者に行く

まだまだやるべきことはあるかもしれませんが、とりあえず続けられそうなものをやってみています。

フロスは、歯医者に行くと必ず使うように推奨されるものです。
歯ブラシだけだと、歯と歯の間の歯垢は落としきれません。歯間フロスで歯垢をこそげ落とすようにすることで、歯垢を歯に溜めないようにします。

歯磨き粉にはフッ素入りのものや歯周病予防など、いろんな効果があるものが売っていますが、メイクを落とさずに化粧水を塗っても肌はキレイにならないように、まずは歯の汚れを落とさないと、どんなに良い歯磨きを使っても意味はありません。

フロスは、私はクリニカのY字タイプのものを使っています。取っ手が付いているので、奥歯にも使いやすく、続けやすいです。

クリニカ アドバンテージ デンタルフロス Y字タイプ

また、おやつには、チーズが良いそうです。
チーズには、再石灰化に必要なリン酸やカルシウムが豊富で、再石灰化を促進してくれます。
また、口の中を酸性からアルカリ性の方に中和してくれる効果もあります。

チーズには色んな種類がありますが、スーパーやコンビニに売っているキャンディーチーズとか6Pチーズでいいでしょう。
とにかく続けることが大事なので、気軽に食べやすいものがいいでしょう。

とはいえ、私のような甘党にはチーズだけでは物足りないときがあります。
そういうときは、キシリトール入りのガムがいいです。

キシリトールのガムも甘みはありますが、この甘味は虫歯菌が酸を作る養分にはならないものなので、食べても脱灰は起こりません。

そして、定期的に歯医者に行くこと。
どれだけ気をつけていても、歯の汚れを完全に取り切るのは難しいです。
歯医者の専門の器具で汚れを落としてくれますし、仮に虫歯が進行しかけていても、早期であれば歯を削ったり抜いたりしなくても済みます。

歯が痛いと、日常生活はままなりません。
歯の痛みでまともに寝られなくなり、寝不足のまま仕事をしてもパフォーマンスは発揮できません。
美味しいものを食べれなくなるのも、人生の半分を損した気分になります。

子どものときに教えられたことをないがしろにせず、改めて虫歯を侮らないようにしましょう。



▪️編集後記
昨日はオフ。会計士協会のイベントで京都へ。
お土産に「おたべ」と「京ばうむ」と「551」を久しぶりに。
京ばうむミュージアムはおすすめです。
https://kyobaum.com/atelier/

▪️娘日記
終日外出していたので、昼間は見れませんでした。お風呂には間に合いました。
お風呂にも慣れてきたのか、身を預けるようになってきました。

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