DXという言葉は嫌いだが、ブームで終わらせてはいけない

「DX」という言葉は昔からダサい感じがして好きではありませんでしたが、それでも、DXの考え方は大事だと思います。

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「DX」は、ただのブームだったのか?

最近、「DX化」という言葉をあまり聞かなくなった気がします。

数年前の会計ソフトのベンダーなどは、二言目には「DX」と宣伝文句で言われていたものですが、最近は「AI活用」ばかりです。

「DX」という言葉はあまり好きではありませんでした。

特に理由があるわけではないですが、役所や古い企業が好んで使っているイメージがあり、どこかダサい感じがしたからです。

しかし、だからといってDX化が不要だとは考えていません。むしろ、その考え方は必要だと思っています。

具体的に何がDXなのか定義は難しいですが、ざっくり言えば、紙をなくしてITに統一し、無駄な手作業を減らして自動化していく、というイメージでしょう。

経理業務では最近減ってはいるものの、紙を印刷して手作業をする場面は依然として存在します。

しかし、DX化を進めることで、日々の経理や経費精算などをパソコンやスマホ上で完結できるようにすることは、DX活用の代表例の一つと言えます。

最近は「AI活用」の方がブームで、DXのブームは終わったのかもしれません。でも、ブームで終わらせるものでもないかなと。

間違ったDX

例えば紙のレシートをスキャンしたりOCRで読み取ったりするのは「DX化」といえるのか?

正確な定義だとDXの一つなのかもしれません。

しかし、それで業務が効率化されるとは限らないでしょう。

領収書をいちいちスマホで写真を撮ったりOCRのスキャンをするほうが手間がかかります。

それよりも、紙の領収書をガサっと税理士に送って経理は丸投げ、としたほうが会社にとっては効率的で楽ともいえます。

「楽をすること」だけが目的になると、なかなかDXは進みません。

「DX化」でも「AI活用」でも、関与する人を減らすことがポイント

今は「DX化」ではなく、「生成AIの活用」の方がよくいわれます。

DXでもAIでも、大事なのは、「人が介在する余地を減らす」ということかと思います。

領収書をガサっと会計事務所に丸投げした記帳代行するのは、他の人に作業を振っているだけなので、効率化とはいえません。

そうではなく、自分一人でも経理ができるように、Excelを使う、会計ソフトとネットバンクを連携させる、現金を使わずにクレカで支払いする、といったような運用にすることが、DX化あるいはAI活用の一つです。

誰か他人に作業をやらせることではなく、自動化できるところは自動化し、自分一人で完結させるからこそ、結果的に効率的に経理できるようになります。

DXはもはや死語になりつつありますが、それでも、DXの考え方自体はまだ陳腐化していません。

目新しい言葉に目移りせず、粛々と効率化は進めていくべきです。



▪️編集後記
昨日は父の日ということで、私の実家へ。
その後、自宅に戻って動画資料の作成など。

▪️娘日記(0歳)
私の実家へ遊びに行きました。実家でも部屋の中をずり這いでウロウロ動き回っていました。

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