遠い親類より、近くの他人

「遠い親類より近くの他人」という言葉がありますが、人間関係においては価値観の合わない親類やかつての同僚より、価値観の合う他人のほうが良い関係を築けるように思います。

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お世話になった人か、価値観が近い人か

「遠い親類より近くの他人」という言葉があります。

これは、物理的な距離のことだけでなく、「価値観の遠さ」にも言えることかなと。

昔お世話になった人、職場で同僚だった人など、かつての「親類」に近い人でも、価値観が合わないと一緒にいるのは辛いものです。

逆に、最近会ったばかりなど付き合いが浅い「他人」といえるような人でも、価値観が近いと一緒にいても楽しいし、変に取り繕う必要もありません。

仕事は人間同士がしていくものですし、どんな仕事であっても、直接対面で会うことがなくても、やはり人が関わることは避けられません。

良くも悪くも、人間関係は大事なものです。

独立していると、仕事を紹介していただいたり、あるいは過去にお世話になった人から仕事の依頼をいただくこともあります。

そのお世話になった人が、いつまでも一緒にいて楽しく価値観の合う人であれば、その関係を継続していって何の問題もありません。

私もそういう方、お世話になった人で今も仲良くさせていただいている方もいます。

しかし、「お世話になったから」といって、もし今その人とコミュニケーションを取ることが苦痛に感じているのなら、関係を終了させることも大事ではないかと思います。

かつて同じ職場で同僚だったから、あるいは仲が良かったからといって、もし今の自分の価値観と合わない人なのであれば、おそらくその関係が良くなっていくことはないでしょう。

それよりも、それほど長い付き合いじゃなくても一緒にいて楽しい人や、自分を取り繕う必要がない人の方がはるかに健全です。

仕事をおろそかにしすぎても生活していけなくなるので、バランスは難しいところですが、極力「遠い親戚(価値観が遠いけれど、昔お世話になった同僚)」よりも、「近くの他人(付き合いが長くないけれど価値観の近い人)」との関係を継続していくことを考えた方が良いでしょう。

幅広い人脈は必要か

独立あるいは起業するにあたって、人脈は重要だと言われます。

確かに他の人が知らないような人とつながりがあるということは、ネットや本には書いてないような情報を入手することができるでしょうし、仕事のチャンスも増えてくるかもしれません。

ただ、人脈が増えるということは、それだけ人間関係も増えるということです。

人間関係を築くのが得意な人であればどんどん増やしていってもいいかもしれませんが、得意でない人もいるでしょう。

無理矢理人脈を広げようといろんな交流会に出たり、経営者グループに入ったりすると、またそこで望まない役回りをさせられることもあります。

仮に仕事につながるとしても、お金がそれで増えたとしても、それで楽しめているかどうかは難しいところです。

もちろん仲の良い人や一緒にいて楽しい人との人脈を広げていっても良いのですが、仕事のために仕方なく人脈を増やすというのはお勧めしません。

自分を大切にしてくれない人を、こちらが大切にする必要があるのか

お世話になった人から、「報酬が安いけれど、負荷が多い仕事」や「他のお客様とのバランスが合わない仕事」など、一般的に割に合わない役割を担う仕事を依頼されることもあります。

「お世話になったんだから仕方がないだろう」と考えてしまうこともあるでしょう。

しかし、そういう押し付け、尊敬のない人をこちらが大切にする理由があるのでしょうか。

相手が自分のことを大切にしていないのに、こちらが相手の行動を大切にしなくてはいけないというのはイーブンではありません。

仕事をいただいているという点で、こちらが弱い立場に立たざるを得ないのかもしれません。しかし、それは良い状態ではありません。できるだけ早く解消していったほうがいいでしょう。

望まない関係はできるだけなくしていき、仕事がなくても会って話をしたい人などとの関係を築くことに時間を使った方がはるかに楽しいですし、巡り巡ってそれは仕事のご依頼などにつながることもあります。

価値観の違う心理的に距離の離れた「親類」より、価値観が合う心理的に距離の近い「他人」を大事にするようにしましょう。



▪️編集後記
昨日は動画の収録と編集。ネットショップの開設手続きなど。
午後は税理士業の打ち合わせを1件。

▪️娘日記(0歳)
ヨーグルトやお菓子の空き箱をオモチャにして遊んでいます。
店で買ったオモチャだけじゃなく、こういう空き箱も楽しんでくれます。

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