アウトプットとアウトカムは、どっちが大事か?

人事評価や自治体の施策評価を行うときに、「アウトプット」、「アウトカム」という言葉をよく使います。一般的には「アウトプットより、アウトカムが重要」といわれますが、アウトプットがないとアウトカムも何もないこともまた事実です。

目次

アウトプット・アウトカムとは

例えば人事評価で、社員の評価を行うとき、何らかの指標が必要になります。
営業だったら獲得した契約数とか、マーケティングだったら獲得したアポの数とか、経理だったら月次を締められた日数などが指標といえるものでしょう。

これらの指標は、「インプット指標」、「アウトプット指標」、「アウトカム指標」というように分類されることがあります。
例えば、経理の人事評価でパフォーマンスを測定するなら、

  • インプット:経理スキルを上げるために、セミナーや研修に参加した回数 など
  • アウトプット:月次決算を締められた日数
  • アウトカム:前回と今回で月次決算の締めを短縮化できた日数の差分

といった感じになるかもしれません。

アウトプットとアウトカムの違いは微妙なところですが、アウトプットは「結果」、アウトカムは「成果」と言い換えてもいいかもしれません。

アウトプットはただの集計結果なので、良い指標が出たからといって、必ずしもパフォーマンスが上がったと言いづらいことがあります。
一方、アウトカムは「成果」なので、指標の結果とその社員のパフォーマンスには相関が高いことが多いです。

なので、人事評価や施策の評価を行うときには、「アウトプット指標」よりも「アウトカム指標」を設定すべき、ということが一般的な考えです。

アウトプットは測定しやすい

ただ、アウトカム指標というのは測定がしにくいことが多いのがデメリットです。

例えば、社員のモチベーションを高めるための施策の効果を測定したいと思った場合、
インプット指標としては、社内イベントを開いた回数とか社員へのアンケートを実施した回数、
アウトプット指標は、有給取得率、離職率、
アウトカム指標としては、実際に社員が「モチベーションが上がった」と回答した割合

などが指標になるでしょう。
望ましいのはアウトカムなので、アンケートなどをやって社員に直接聞いてみるしかありません。

ですが、実際の社員の気持ちなんてわかりませんし、アンケートをやっても正直に答えるとは限らないでしょう。

アウトカムを求めるのが大事である一方、アウトカムは指標にしづらいという難点があります。

アウトプットがないと、アウトカムも何もない

上記までは人事評価など、会社組織での評価の話ですが、このような評価測定の考え方は個人事業主でも重要だと思います。

独立して営業をうまくやっていきたい、と思えば、ホームページの更新、交流会への参加、営業・マーケティングの勉強やセミナーへの参加など、取るべき施策はたくさんあります。

目的は営業で成果を出すことですから、闇雲にやるだけで満足していては食べていけなくなります。
やはり「成果」を求めることも重要でしょう。
そういう意味では、独立していても「アウトプット」だけでなく「アウトカム」が重要といえます。

しかし、そもそも「アウトプット」がなければ「アウトカム」も何もありません。

「アウトプットよりアウトカムが重要」というのは確かにそのとおりだと思いますが、「でもアウトカムを出すためにはアウトプットがないとダメ」でもあります。

そういう意味では、いきなり安易なアウトカムを狙いにいくよりは、たくさんのアウトプットを出していく方が大事ではあると思います。

今日からメルマガの配信をスタートしましたが、これも一つのアウトプットです。

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もちろん「成果」になることを目指してやるわけですが、まずはお役に立てることを継続的にアウトプットしていくことが狙いでもあります。



▪️編集後記
昨日は病院へ。病院は待ち時間も長いし、呼ばれたと思っても「中待合」で待たされて、いろいろ振り回されるので好きになれないですね。お医者さんも忙しいので仕方ないですけど。「健康で病院いらず」が効率化の肝かもしれません。

▪️娘日記
病院で検査へ。特に異常はなく、健康そうです。
まだ昼と夜のサイクルはできてないらしく、夜にずっと泣いていることもあれば、スッと寝るときもあります。

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