「ともだち価格」の危険性

フリーランスやセールスで仕事をしていると、友人や知人の紹介で仕事をいただくことがあります。ありがたい話ですが、紹介ばかりに頼っていると、やがて疲弊する危険性もあります。

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「紹介」も重要な営業の一つ

フリーランスとして仕事をしていると、営業活動は不可欠になりますが、友人や知人からお客様を紹介していただくこともあります。特にフリーランスになりたての頃や、起業したばかりの時期には頼みの綱になることもあります。

あまり好きな言葉ではありませんが、「人脈」が重要になるのは、それが仕事につながるからでしょう。人的なネットワークが広がれば、紹介もいただける可能性が高くなりますし、交流を広げるということも、重要な営業活動の一つです。

しかし、営業を紹介だけを頼みの綱にしていると、それはそれで疲弊する部分もあります。

紹介されると、「ともだち価格」になりがち

紹介をいただけるのはありがたい一方で、料金面については「ともだち価格」になりがちです。

「紹介していただいた方の顔を立てる」、「まだ起業したばかりだから」などの理由で、提供サービスは変わらなくても、安くしてしまいがちです(毅然と安くはしないと言いきれればいいのですが)。

紹介とは言っても提供するサービスの内容が変わるわけではなく、料金だけが安くなると、それだけ数をこなす必要性も出てくるので、やがては疲弊していきます。

途中で料金を上げることも難しいと思います。提供するサービスに変わりがないのであれば、ただの値上げになるので、お客様としてはあまり納得はできないでしょう。

また、他のお客様にも申し訳が立たなくなります。お客様が別のお客様の料金を知ることはあまりないと思いますが、自分の中でどこか罪悪感を感じてしまいます。

紹介は重要な営業手法の一つではあると思いますが、そこだけに頼らない営業もしていくべきです。

「ともだち価格」をどこまでやるか

「ともだち価格」にすると疲弊しやすくなるとはいえ、完全にゼロというわけにもなかなかいかなかったりします。

その方が独立されたばっかりだとか起業して間もないということであれば、応援してあげたいという気持ちもありますし、「将来の仕事につながれば・・・」とも思ってしまいます。

もしそういった事情であれば、中途半端に値引きをするより、いっそのこと無料で提供したほうがいいかもしれません。

正規の料金をいただくか、応援したいのであれば無料にしてしまうか。それぐらいの割り切りが必要かもしれません。 あるいは、安くするとしても、正規のサービスよりも工数をかけないように内容を変えるといった対応はした方がいいと思います。

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