自社の商品・サービス、自分のスキルには何らかの「強み」があるものです。でも、今は「強み」であっても時間が経てば「強み」にならなくなることがあります。強みは見つけるだけでなく、見つけ続けることが必要です。
強みは陳腐化する
ひと昔前だったら、パソコンが使えるというだけでも強みになったかもしれません。
税理士業だったら、「電子申告に対応している」というのを売り文句にしている事務所もありました。
(今もあるかも)
でも、今となってはパソコンが欠かせないという仕事は多いですし、電子申告も多くの税理士が対応していることです。
これらは「強み」にはなりえません。
生成AIをうまく使いこなすための「プロンプトエンジニアリング」というスキルも数年前に話題になりましたが、これも今ならどこまで強みになるかはわかりません。

私も独立当初、「若さ」というのを強みにしようとしていました。
税理士は平均年齢が60歳を超えているような業種なので、30代でしかも独立している税理士というのは珍しい部類に入ります。
ただ、私もアラフォーといえる年齢になり、これからも年齢は増えていく一方です。
「若さ」という強みも、時が経てばなくなっていくものです。
強みというのは、年々陳腐化していくものです。
なので、今ある「強み」が到達点ではなく、また新しい強みを「見つけ続けていく」必要があります。
強みを見つけるのに、終わりはない
ルフィは「ギア5」で最高到達点に達しましたが、私たちが持つ強みには最高到達点はありません。
というより、最高到達点にたどり着く前に人生が終わってしまうでしょう。

強みというのは一定のものではなく、世の中の変化に合わせて変わっていくものです。
また、自分の中でも強みとなるものは変わっていくはずです。
大企業にいるときは、社内の根回しが上手いとか会社のリソースを使った仕事が上手いというのも強みになるでしょう。
でも、その会社を辞めればそれは強みではなくなります。
昔はプレゼン能力が強みだったが、今はプレゼンが必要な仕事がなくなった場合、プレゼン能力も強みではなくなります。
時間の経過や自分の環境の変化によって強みも変化していくもの。
強みを探すことも向上させることも終わりがないものです。
強みを見つけ続けるには
強みを見つけ、磨き続けるためには「いろんなことに興味を持つこと」も大事でしょう。
ですが、興味を持ってるだけだと強みを磨くことはできません。
多くの場合「興味はあるけどな〜(でも行動するまではめんどくさい)」と考える人が多いはず。
興味を持ち、実際に強みとして磨くべく必要なことは、
時間は自分が思っている以上に早く過ぎていく
ということを自覚することではないかと思います。
娘を見ているとつくづく感じるのが、子どもは1ヶ月あれば見違えるぐらい成長するということです。
私も娘と同じ時間を過ごしているはずなのに、娘はどんどん成長していきます。
身体的な成長は仕方ないとしても、「1ヶ月なんてあっという間」と考えていては、1年もあっという間に終わるし、一生もあっという間に終わってしまうでしょう。
「興味はあるけどな〜」で終わらせないためには、「今のうちに強みを身に着けないと、今後もずっと強みにはなりえない」という強い危機感です。
自分が70歳、80歳になるまであと何日なのかを計算するのもいいでしょう。

強みを見つけることは重要ですが、強みを「見つけ続けていく」ことはもっと重要です。
▪️編集後記
昨日は朝に40分のラン。その後、税理士業で打ち合わせなど。
午後にニトリで家族3人で買い物。
▪️娘日記(0歳)
ひざをついて四つん這いになる時間が増えてきました。
日に日に成長していくのを感じます。