「自分で手を動かさなくてもいい」は成長の証か?

自分で作ったものは美味しい(?)

出世して職位が上がったり、独立して事務所を大きくしていこうとすると、自分では手を動かさない仕組みをつくることが求められます。組織にとってはその方がいいと思いますが、それが個人にとっても良いことなのかは難しいところです。

目次

手を動かす機会は減っていく

独立前、私が手を動かさなくても業務が回るようにする仕組みを考えることが求められました。
毎月のルーティン業務は部下に振って、自分は手を動かすことではなく、どちらかというと「頭を使うこと」に時間を使うことを求められていました。

会社としては当然の判断でしょう。いつまでも管理職にある人がExcelとかPowerPointをゴリゴリ操作するより、マネジメントとか、組織の効率化とか、そういうことにリソースを割いてほしいと会社は思うでしょう。

独立してからも、人によっては「いずれは人を雇うか外注を使って、自分では手を動かさない仕組みを作っていきたい」と考えている人の話や書籍をよく見かけます。

これも、規模を拡大していくことを考えると当然の判断でしょう。一人で全ての業務を回そうとしても物理的に限界が来ます。人を雇うとか外注を増やすとか、人的なリソースを拡大しないと、拡大は難しいでしょう。

サラリーマンとして出世していく、あるいは独立して軌道に乗せるにしても、「自分で手を動かさなくなること」が成長の証ということもあるかもしれません。
人によっては、「いやー、最近Excel触ること減ったなー」と、どこか誇らしげに話す人も見かけます。
手を動かさない=偉くなった、という認識は、潜在的に多くの人が持っていることではないかと思います。

私の仕事は属人化しまくり

私は、今もこれからも、自分で手を動かしていきたいと考えています。人を雇ってルーティン業務を振ったり、外注して面倒なことを外に出すということは基本的に考えていません。

そっちのほうが好きということもあります。自分でExcelの操作をしたり資料を作るのは好きですが、誰かが作った資料のチェックをするのは苦痛ですし。

自分で手を動かした方が、お客様に喜んでもらえる実感があるというのもあります。今のお客様にはどういう情報を出すと喜ばれるかを考えて、実際に喜んでもらえるとやりがいにもなります。
(紙での手続きとか、苦手な作業もありますが、、、)

もちろんサラリーマンであっても、上司をお客様と見立てて同じ考えはできるかもしれません。でも、現実として上司はお客様ではないですし、少なくとも私はそんな気持ちにはなれません。

基本的に全て自分が手を動かしているので、ある意味では私の仕事は「属人化しまくり」だと思います。
誰かに同じ仕事を振ろうとしてもわからないかもしれません。

昔は「それじゃダメだ。もっと標準化、定型化しないと」と思っていましたが、今はあまり考えていません。
誰かに振ることを前提とした標準化は必要ないと思っています。

手を動かすことを止めない

日々の仕事でも、誰かに外注するということはしていません。

会計事務所によくあるような、税理士試験勉強中の若手に実務を担当させ、税理士である所長はサインだけする、というやり方はしません。
全て自分が直接担当するようにしています。

お客様との仕事だけでなく、ブログのような発信も、誰かに書いてもらう(AI含む)ということは考えていません。質はともかく、自分でネタを考えて、自分でイチから書くようにしています。
ブログだけでなく、無料メルマガも新しく始めるために告知を開始しました。
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このメルマガも、自分でイチから書きます。
その方が自分も楽しいですし、読む人にも、そういう「書いた人の熱」みたいなのは伝わるのではないかと思います。

「手を動かさなくなること」が成長ではなく、むしろ「自分の手でできることが増えること」が私にとっての成長の定義です。



▪️編集後記
昨日はコワーキングの「YAMATO BASE」に郵便物を受け取り、そのままコワーキングで会計士業。
自宅でブログを書き、メルマガの告知など。

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