スティーブ・ジョブズのような名スピーチはなかなかできないですし、芸人のように面白い話ができるわけじゃなくても、経験を積めば人前で話すようになることはできます。
人前で話せるようになる方法
- スライドよりも、構成にこだわる
- 他の人のセミナーや説明を聞いてみる
- 好きなこと、得意なことを話す
この辺が重要かと思います。
スライドよりも、構成にこだわる
キレイにスライドを作れればそれに越したことはないですけど、あんまり時間をかけすぎるところではありません。ただの自己満足になってしまいます。
話す内容、話す順番を決めることにもっとも時間を使うべきです。
内容ごとに、どれぐらいの長さで話すかもあらかじめ見積もっておいたほうがいいでしょう。大抵の場合、前半に話が長くなりすぎて、後半は駆け足になってしまうことが多いです。
後半に重要な話があるのに駆け足になってしまったら、聞いてくれる人にとってももったいない話です。
前半で話しすぎないように、時間配分もある程度事前に考えておきましょう。
スライドはそんなにこだわらなくていいかなと思います。スライドはパンフレットではないので、おしゃれな図表をいっぱい入れても、あんまり見返されることはありませんし、話すことの方が大事(のはず)だからです。
とはいえ、あまりにズボラにしすぎて文字ビッシリの教科書みたいなスライドはやめましょう。読むことに必死になって、話を聞いてもらえなくなるので。
他の人のセミナー、自分のセミナーの録画を見てみる
客観的な視点を持つという意味で、他の人のセミナーを聞いてみることはおすすめです。
ただ漫然と学校の授業のように聞いているだけではなく、自分が講師だったらどう説明するかを意識しながら、他の人のセミナーを聞いてみるといいと思います。
また、自分の話してる姿や声を録画して聞いてみるのもいいです。メチャクチャ恥ずかしいですが、いろんな発見があります。
全然声を張ってなくてボソボソ話してるとか、姿勢が悪くて気だるそうに見えるとか、思ってる以上に関西弁が強いとか、話してるときには気づかないことを録画を通してチェックすると、改善点が見えてきます。
好きなこと、得意なことを話す
好きなこと、得意なことだったら、いくらでも話せるのではないでしょうか。
逆に、興味のないこと、苦手なことを話せと言われたら、通り一遍のことしか話せないと思います。
某協会の「研修」なんかはその典型です。講師の人たちも、研修講師をやりたいわけではないけど、単位がもらえたり付き合いで仕方なく、といった感じで、ひたすら資料に書いてあることを棒読みしてるだけだったりします。
私も苦手なことを話すことになったときは、かなり苦労しました。そういうときの説明は、あまりうまくいった記憶がありません。
気持ちよく聞いてもらうには、自分も気持ちよく話せる内容を狙いましょう。
(↓のセミナーも、私が好きな内容をセミナーにしたものです。)
聞いている人は、あなたが緊張しているかはどうでもいい
緊張していてうまく話せないという気持ちは痛いほどよくわかります。特に、話の冒頭は緊張するものです。
でも、聞いている側からすれば、興味があるのは話の「中身」であって、有名人でもない限り、話している「人」のことには興味はありません。緊張しているかどうかもどうでもいいことです。
「基本的にみんな他人には興味がない」と思って、しれっと話し始めていけばいいと思います。
話が進んでくると、だんだん緊張もほぐれて話せるようになってきます。
口下手だったとしても、話せるようにはなる
仕事柄、セミナーやワークショップの進行、社内説明会をいろいろやってきました。
子供の時から人前で話すのは苦手でしたし、社会人になって、初めて人前に立って説明会をやったときは、ガチガチに緊張していたのを覚えています。
聞いている人みんなが敵に思えて、萎縮してしていました。
年齢を重ねてくると経験が増えるからか、あるいは図々しくなるからかはわかりませんが、人前でもある程度話せるようにはなってきます。
でも、だからといって何も改善しなくていいわけではありません。
「資料に書いてあること棒読みスタイル」は、士業をやっていて「研修」を受けることが多い職種では、割とそれがまかり通っていたりします。
そこに安易に収まろうとせず、資料ではなく自分の口から出た話を聞いてもらう工夫が必要です。
▪️編集後記
昨日はオフ。ずっと雨が降っていて、1日中家にいてホームページの更新(セミナーの告知ページの作成)や事務作業をしていました。