4月になると、オフィス街では新卒らしい若い人が名刺交換を求めてきたり、大声であいさつの練習をしていたりします。春の風物詩ですね。
街頭で名刺交換、大声であいさつ
東京で働いていたときは、春になると「新人研修で名刺交換をしたい人」によく出会いました。不動産の営業ですね。
私は名刺交換したことはありませんが、交換するとかなり積極的に営業されるらしいです。
大阪で働いていたときは、新卒らしいスーツを着た若者たち数人が、橋の上で横並びになり、通行人に向かって大声であいさつしている光景を見かけました。あれも不動産の営業でしょうかね。
春になると、新人研修ということで、こういう街中で積極的に声をかけようとする若い人が増えます。
さぞかし大変なんだろうな、と思っていたのですが、知り合いで実際にそういう「あいさつ」をしたことがある人に聞くと、最初はきつくても慣れてくると楽しくなってくるようです。
確かにあれをずっとやってると、コミュ力とメンタルはかなり鍛えられそうな気はします。20代前半だったら、経験してみるのもいいかもしれません(絶対無理ですけど)。
営業の成果はあるのか
街中の名刺交換に、営業の効果があるのかどうか。
直接的な効果はあまり高くなさそうな気がします。急に声をかけられて、たまたまマンションを買いたいと思っている人なんて、ほぼいないでしょうし、仮に思っていてもその人から買いたいとは思わない人が99%だと思います。
でも、会社の認知を高めることには効果があるのかもしれません。
マーケティングの「AIDMA」でいうAttention(存在を知ってもらう)ですね。
迷惑だと思われても、会社のことを知ってもらえればそれいいのかもしれません。頑張って声をかけてる若者は大変かもしれませんが。
「認知」してもらうことは絶対に必要
私は今個人事業主として仕事をしていますが、幸いというか、こういう飛び込みの営業はしなくてすんでいます。
街中で声をかけるまではしなくても、いわゆる「プッシュ営業」という手法はよくあります。
- ダイレクトメール(登記簿情報とかを見て送られてくるやつ)
- メルマガ(何かサービスを申し込んだら勝手に登録されるやつ)
- 営業電話
- 訪問販売(最近は見かけないけど)
こういう営業は得意ではないですし、しなくていいならあまりしたいとは思っていません。
でも、何もしないと自分のことを認知してもらうことはできません。
私が今飛び込みの営業をしなくて済んでいるのは、すごく狭い領域では認知してもらっているからだと思います(全然人脈とはないですが)。
ドラッカーは、「マーケティングはセールスを不要にする」という名言を残していますが、自分のことをまず知ってもらうことは、仕事において特に重要なのだと思います。
そういう意味では、街中で名刺交換を頑張っている若者も、マーケティングの観点では「認知を高める」ことに貢献しているのかもしれません。知らんけど。