この時期になると、忘年会を憂鬱に感じる人もいると思います。逆に楽しみにしている人もいるかもしれません。コロナ禍を経ても、なぜ忘年会はなくならないのか。忘年会のメリットは何なのでしょうか?
なぜ忘年会を苦痛と感じるのか?
コロナ期間中はなくなった忘年会が、最近は復活してきているようです。
SNSなどを見ると、「忘年会がツラい」などの投稿を見かけることが多いですが、みんなが無くしたいと思っているなら、コロナをきっかけに忘年会は消滅しているはずで、復活しているということは忘年会をやりたい層が一定数いるということでしょう。
そのメリットは何かというと、シンプルに「親睦が深まると思っているから」。
たまたま見かけた日経の記事で、「忘年会を通じて職場の同僚や上司の意外な一面が見えるかもしれない、だから忘年会に行こう!」というような趣旨の広告記事を見かけました。
しかし、こういった親睦を深まるメリットがあったとしても、
・上司の話を聞くのが苦痛でしかない
・お酒が空いてないかを観察したり、どの席に座るかを考えるのが面倒
・業務時間外にまで仕事の人と話したくない
と感じる人も多いでしょう。
親睦を深められるというメリットがあったとしても、そもそも「親睦を深めたくない」人しか職場にいなかったら、そりゃ忘年会なんてなんのメリットもないでしょうね。
忘年会を楽しいと感じるか苦痛と感じるかは、結局は周りとの人間関係で決まるものです。
時間に対する考え方でも、忘年会の楽しさは変わる
忘年会はたいがい業務時間外の夜にやることが多いですが、仕事終わりに何をするかは人それぞれです。
資格をとるために勉強する人もいれば、家族と食事する人、デートをする人、一人でゲームをする人、ネットフリックスを見る人など。
そのような「他にやりたいことがある人」にとっては、忘年会は時間の浪費でしかありません。
逆に、家に帰っても家庭に居場所がないとか、別にやりたいこともなく、でも退屈を楽しめるわけでもない人からすれば、忘年会のようなイベントは良い刺激になって楽しいものになるでしょう。
つまり、「忘年会がないときの時間の使い方」によっても、忘年会を楽しめるかどうかは変わるものです。
忘年会のメリットは小さくなっている
まとめると、楽しめる忘年会というのは、
・周りに一緒にいて楽しい人がいる
・特にプライベートで予定がない
・気を使う相手もいない
というもので、
逆に、忘年会がツラいと感じるのは、
・周りにいる人がつまらない
・他にやりたいことがある
・細かいマナーに気を遣わなければならない
という場合、忘年会は苦痛でしかないものになるでしょう。
若い人の場合は、「ツラい」と感じる条件にあてはまる人が多いと思います。
SNSで忘年会への怨嗟の声が大きいのは、若い人がSNS上で多く投稿しているからでしょう。
しかし、忘年会のメリットともいえる「親睦を深める」ということも、わざわざコロナ禍から復活させるほど、かつてのメリットは大きくないと思います。
一つの会社でずっと勤め続けることが前提の場合、会社内での人間関係はキャリアにも直結します。
なので、忘年会のような業務時間外のイベントで親睦を深めることにはメリットがあります。
でも、今はカジュアルに転職ができる時代です。
能力のある人ほど、会社に魅力を感じなくなれば転職あるいは独立するでしょうし、忘年会で業務時間外まで拘束することはむしろ逆効果にもなりかねません。
少なくとも私は、忘年会はあまり参加しません。
よっぽど仲の良い人でないと参加しませんし、それも忘年会という感じではなく、気軽な食事会という感じで参加しています。
忘年会を通じて社内あるいはお客様と良好な人間関係を築き、それによって仕事でチャンスをつかめるというメリットもあるでしょう。
そういう環境である場合は、忘年会に参加することも有効でしょう。
しかし、そんなメリットもいつまであるかわかりません。
▪️編集後記
昨日は新規の打ち合わせ。その後、税理士業。セミナー受講など。
▪️娘日記
今まで以上に「アウー」とか声を出すことが増えてきました。顔を合わせると口角を上げて笑ってくれます。もう天使。