ビジネス書を読むことは、一般的な読書とは異なるものです。ビジネス書は読んだ後の「行動」が全てだからです。
「読む」ことを目的にしてはいけない
ビジネス書は「読むこと」が目的ではありません。むしろ、読むことを目的にしてはいけないものです。
ビジネス書は読んだ後の行動が何よりも重要だからです。
もしこれが小説や教養のための読書なのであれば、読むこと自体に意味があります。
しかし、ビジネス書は違います。読んだ知識を実践し、行動に移してこそ、そのビジネス書を読む意味があります。
「本を何冊読んだか」「年間で何百冊読んだか」といったことは意味がありません。
野球のルールブックを熟読しても、大谷選手のようにホームランは打てないし160キロのボールも投げられません。
ビジネス書を何百冊、何千冊読もうが、それを実際の自分のビジネスに応用していないのであれば、「論語読みの論語知らず」です。
なので、ビジネス書は1ページ目から最後まで順番に読む必要はありません。
目次を見て自分が必要だと思ったところを読む、あるいは全体をざっと見て重要だと思ったところを重点的に読む、といった読み方がいいです。
そして読んだ後は読書メモを取ったり、その後のアクションを考えたりすることに時間を使うべきです。
本を読むことに50%、その後の行動に50%の時間を使う、というイメージです。
簡単に読めることが大事
本を読んで終わりではなく、それを実際に行動に移すことが重要ですが、そのためには、
- 簡単に読めること
- 早く読めること
- 読んだ後にまだ体力を残しておくこと
が大事です。
ビジネス書は行動してナンボなので、読むだけで疲れていてはその後の行動に移れません。
余力を残しておくためにも、読書自体は簡単に終わった方がいいです。
「簡単に読む」とはどういうことかというと、漫画や図・イラストを多用したもの、あまり文字数の多くないものを読むことです。
もちろん、これはビジネス書に限った話です。
ビジネス書以外であれば、難解な小説や古典を脳に汗をかきながら、わからないものをわからないと思いながら読み進めていくということも読書の楽しみの一つです。
ですが、殊ビジネスに限って言えば、サクッと読めることの方が重要です。
基本的に、一つの本を何回も読む必要はありません。
理想は、1回読んで自分が取るべき行動がわかるような本が良いでしょう。
どんな本がオススメか
最近は、「ビジネスでも漫画」といったタイトルの本が多く出ています。こういった本はおそらく数時間、あるいは1時間かからずに読み切ることができるでしょう。
マンガでわかるアウトプット大全】もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら
ビジネス書の内容だけでなく、著者がどんな人なのかといったことも重要です。
小説などの文学作品であれば、著者がどんな経歴であろうが、その文章自体が面白ければ名著と言えるでしょう。
しかし、ビジネス書に関しては、その著者がどんな実績を残してきたのか、実務でどれだけの経験があるのかが重要な情報です。
実務で多くの経験を積んできた本にはリアリティー・生々しさがあります。
なので、本の中身だけでなく、著者のプロフィールなども見ていくと良いでしょう。
ビジネス書は、「読む」ものというよりは、行動のきっかけを与えてくれるものです。
たくさん読んだかどうかということに何の意味もありません。
▪️編集後記
昨日は税理士業で打ち合わせ1件。
動画資料の作成など。
▪️娘日記(0歳)
仕事をしている部屋でパソコンに向かっていると、後ろから娘が近づいてきて、私が振り向くまで床をトントンしています。またパソコンに顔を戻すと、また床をトントン叩いています。「こっち向いて」アピールですかね。