仕事のクオリティを上げていくことはもちろん大事なのですが、質を重視しすぎて締め切りを超過していたら意味がありません。信頼を得るには、質よりもまず、「締め切りを守ること」だと思います。
一番大事な「締め切り」
キレイな資料をつくるとか、聴衆が聴き入るようなスピーチ原稿をつくるとか、一切間違いのない決算書を作ることも大事なことではあります。
でも、それを重視しすぎて、期限を過ぎていたら元も子もありません。
税金の話でいうと、税金の申告書には提出期限が決まっています。
所得税だったら3月15日、法人税だったら決算日から2ヶ月後、といったように、基本的には締切を1日でも超えるとペナルティがあります。
税金だったら期限が明確ですけど、他の仕事でも納期はあるでしょう。
質を高めたいと思うことは悪いことではないですが、それよりもまず、締切を守るということを大前提に動かなければなりません。
当たり前のようですけど、意外に多くの人が締め切りを軽く考えているように思います。
かつての私もそうでした。
期限を延長しても意味はない
今は私はやっていないですけど、独立前は何か大きな仕事のプロジェクトが始まったら、「プロジェクト管理表」のようなものを作らされていました。
WBSなどとも呼ばれたりしますが、仕事をいくつかのタスクに分解して、それぞれのタスクを誰が担当して、いつまでにそれを完了させるのかをスケジュール表にして、進捗状況を管理するものです。

作成したスケジュール表は、毎週定例ミーティングをやって、進捗状況を確認しながら更新していきます。
多くの場面で、一つひとつのタスクの進行がどんどん遅れていって、最後はいつも期限ギリギリ、というような状況になっていました。
私もうまくできていたわけではなく、自分の担当作業が進行せず、「期限を後ろ倒しさせてください」となることはよくありました。
もちろんやむにやまれぬ事情もあるのですが、いつも期限ギリギリになるものです。
確定申告でも、コロナの時期は3月15日期限ではなく、1ヶ月延長されたときがありました。
期限が1ヶ月延びて余裕があるかといえばそうでもなく、結局4月15日ギリギリに提出するという状況も見聞きしていました。
期限を延ばしたからといって、余裕ができるかというとそうでもなく、また質が上がるかというとそうでもなかったりします。
期限を決めるからこそスピードが速くなる
このブログも、基本は毎日が締め切りだからこそ、それに合わせて書くスピードも上がってきたように思います。
「書ける時に書く」だと、ネタを決める時間や文章を書くのにもっと時間がかかっていたでしょう。
まずは締切を超過しないようにする、ということを前提にすると、無駄なことはせず、どこまでやっておけば及第点かを引き算で考えることができます。
締め切りまでの目処がついたら、そこからプラスアルファで質を高める工夫をしても遅くはありません。
仕事の質というのは、明確な基準もなく、相手によって評価が変わるものです。
一方、締め切りというのは守れたか守れなかったかは一目瞭然です。
仕事は人間同士がやるもので、信頼関係がないと仕事は続きません。そのためには、「締め切り」という誰にでもわかる基準をクリアするということが、大前提です。
まあどうしようもないときもありますけどね。そういうときも、普段から締め切りをきっちりと守って信頼関係ができていれば、大きな問題にはならないこともあります。
▪️編集後記
昨日は昼に散髪へ。
その後帰宅して自宅で税理士業など。
▪️娘日記(1歳)
親戚の顔はだいたい覚えたみたいで、最初は私の親などが近づくとギャン泣きしていましたが、今は大人しく抱っこもされるし「高い高い」もされるようになりました。
