どっちが「良い」とか「悪い」とかはありませんが、違いはあります。
専門分野の広さ
大手の税理士法人の方が、当然職員はたくさんいるので、その分いろんな専門分野の人がいます。
国際税務に強い人や、相続に強い人、ベンチャーに強い人など、いろんなタイプのスタッフがいるでしょう。
これが個人の税理士事務所だと、専門分野ではないことについては対応できない可能性もあります。
海外と取引があるとか、仮想通貨を扱っているなどの特殊な事例がある場合には、大手の税理士法人の方がスムーズに対応してくれる可能性があります。
しかし一方で、大手の税理士法人だと役割分担が細分化されているため、特定の分野には詳しいけど、それ以外のことはさっぱり、というパターンもあります。相続には詳しいけど仮想通貨は全く知らないということもあるでしょう。
個人の税理士事務所の場合、ある程度の専門分野はあるとはいえ、いろんなことを一人でやっていく必要があります
そのため、幅広く対応できることもあります。
法人も個人もやる、法人税や消費税だけでなく相続税もやる。
国際税務も、マニアックなものでなければ対応可能という場合もあるでしょう。
人数・リソース
言うまでもなく、税理士法人の方が職員が多いので、税理士が忙しくて何も対応してくれない、連絡が遅くてスピード感がないということは避けられるかもしれません。
万が一、担当の税理士やそのスタッフが退職などでいなくなった場合でも、すぐに代わりの人が引き継いでくれるでしょう。
個人の税理士事務所だと、その税理士が忙しすぎると連絡が全く取れない、質問をしても答えてくれないといったことになる事務所もあります。
また、その税理士が病気で倒れたとか事故に遭った場合は、別の税理士を一から探す必要があり、引き継ぎも難しくなることがあります。
しかし、税理士法人も人手が足りていないという現状はあるので、必ずしもスピーディーに対応してくれるとは限りません。
また、税理士法人の担当者が若手のスタッフで、税理士資格もない普通の担当者、あまり税務に詳しくないというケースもあります。
そういう人に当たると、丁寧な対応は期待できないかもしれません。
個人の税理士事務所で、税理士自身が窓口として対応している場合は、ある程度税務に詳しいはずなので、その場で質問すれば回答してくれる可能性は高いです。
私も、すべて自分が窓口として対応しています。
料金はまちまち
料金が高いか安いかは、何とも言えません。
大手だから高い、逆に大手だから安いということもありません。
これは会計事務所の方針などにも影響します。
業務を効率化して、簡単な作業は若手スタッフに任せる方針で運営している事務所であれば、報酬は安くしてくれるでしょう。
もちろん料金は安い方が良いですが、その分「安かろう・・・」という可能性は覚悟しておいた方がいいでしょう。
私の事務所の料金は、同業他社と比較して、決して料金が安いわけではありません(かといって高いとも考えていませんし、適正料金だと思っています)。
少なくとも、大手だから品質が高いとも限らず、個人だから質が悪い・安いとも限りません。
結局は対応してくれる税理士やスタッフによるところが大きいので、もし税理士選びに悩んでいるなら、複数の税理士に見積もりを依頼したり、面談して人柄を見たうえで判断しても良いでしょう。一概に「個人事務所だから良い」とも言えません。
▪️編集後記
昨日はコワーキングスペースの「YAMATO BASE」で打ち合わせ。
その後、自宅に戻り、税理士業。
▪️娘日記(0歳)
妻と娘は親戚の家へ。親戚宅では機嫌が良かったそうですが、自宅に戻るとご機嫌ナナメでした。
でも夕食はしっかり食べてくれました。