何でもネットに情報がある時代に、暗記することは無意味なのか?

暗記の定番道具

少し前なら「ググる」、今ならAIに聞けば欲しい情報は一瞬で大量に手に入ります。そんな時代でも、暗記しておいた方がいいこともあります。いちいちAIに聞いてたらトロ臭いときもあります。

目次

暗記した方が速い

確かにネットで調べればすぐに何らかの答えは出てきます。

簡単な調べ物だったら、Google検索の上位に出てくるサイトをいくつか見れば十分でしょう。

AIに聞けば、より自分が欲しい情報を手に入れることができます。

でも、当然ながら調べるのにも時間はかかります。AIに聞くにしても、指示を出して答えが出るまで数分はかかるでしょう。

あらかじめ暗記しておいてそれを思い出すだけだったら、数秒で答えが出ます。

わずかな差かもしれませんが、積み重なれば大きな差になります。

もちろん正確な情報を得るために、本で調べたりネットで調べることは補足として必要になるでしょう。

でも、すべてのことをいちいち調べてたら、スピード感が落ちます。

網羅的に暗記はできなくても、ポイントは調べなくても覚えている状態にするほうがベターです。

「ちょっと調べます」は多用してはいけない

例えば、仕事でプレゼンをしているとき、聴衆から質問をされて、それを毎回「ちょっと確認します」とか言ってたら、何かちょっとかっこ悪いというか、トロいなと感じてしまうと思います。

大企業が不祥事を起こして記者会見を開くとき、記者から質問されて、「それは精査したうえで・・・」みたいな回答がつまんないのと似た感覚です。

もちろん、すべての質問に即答が必要というわけではありません。変なこと言ったらマズい、という事情もわかります。

私も、お客様から質問をされて、即答できずにその場で調べたり、「後で確認します」と言うときはあります。

でも、可能であるなら、そのワンクッションをなくして即答できたほうがお互いの時間を節約できます。

間違ったことを言ってはいけないので、ネットや本で調べたうえで確実な情報を伝えたい、というのは誠実な態度でしょう。

でも、それを多用してもいけないかなと。

お客様からすれば、何を質問しても「念のため確認します」みたいなことしか回答されなかったら、「この人税理士なのに何も知らんやん」と思うでしょう。

調べればどんなことでもすぐに情報は入手できます。

でも、だからといって人間は何も知識を身につけなくていいとも思いません。

答えがネットにあることはわかったうえで、それをネットを使わなくても出せるように鍛えることも必要かと。

もちろん、全部の知識を暗記することはできません。網羅的な情報はネットに委ねるとしても、要所では暗記も必要だと思います。

何回もやってれば暗記できる

例えば、私はたまに料理をします。平日のランチとか週末の夕食は作ることがあります。

料理をし始めたときは、調味料の分量が覚えられないので、毎回レシピアプリの「クラシル」で確認していました。

ですが、何回も同じ料理を作っていると、レシピを見なくても分量を覚えていきます。

完全に記憶していなくても、「何となくこれぐらい入れとけばいいかな」という目分量もわかるようになってきます。

そうなると、レシピを見なくても作れるようになるので、料理のスピードも上がります。

これは、何回も同じ料理を作っているから覚えられることです。

同じように、仕事で必要だと思う知識も、何回も見ていれば覚えられます。

また、「今回は塩を入れすぎたからしょっぱくなったな」とか、「レシピ通りだと量が少なくて満腹にならないから、レシピの量より食材を増やそう」というように、経験を通じて覚えられることもあります。

頭で覚えようとするのではなく、味覚とか腹の具合とか、身体で理解するから覚えられます。

仕事の知識も、ただ頭だけで覚えるのではなく、それを実際に仕事で使う(アウトプットする)ことで「腹」で理解できるようになります。

そうすれば、暗記も進むようになります。

暗記というと、英単語を単語カードで覚えたり、紙に書いて覚えるみたいなイメージがあります。

そういう暗記もしてもいいですけど、「見る→覚える→アウトプットする→間違える→見直す」というサイクルを繰り返すことが「大人の暗記」ではないかと思います。



▪️編集後記
昨日は仕事の予定はなし。
妻と娘は外出でしたので、私は一人で本を読んだりスタバでお茶したり。

▪️娘日記(0歳)
娘は妻と一緒に親戚の家へ。外出先で昼寝もしたみたいです。

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