「好きなこと」と「得意なこと」どちらを仕事にするか

好きなことを仕事にできたら、とは誰しもが思うことでしょう。毎日つまらない仕事ばかりで一日の大半が終わり、自由に好きなことができるのは週末や仕事終わりの夜だけ。そんな生活から抜け出したいとは思いながらも、現実問題としてそんなことができるのでしょうか。

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「好きなこと」を仕事にするのは難しい

わたし自身、スポーツ観戦やゲームが好きですが、これを仕事にするのは至難の業です。好きなスポーツのことについて発信したり、ゲーム実況を動画に上げるとしても、内容が普通だったら誰も見ようとはしないでしょう。

仕事でお金を稼ぐことができるのは、

  • 普通の人がやりたがらないこと
  • 面倒だと感じること
  • 高度な技術が必要で簡単にはできないこと

このいずれかにあたることを、お金をもらって引き受けるからこそ稼ぐことができます。

スポーツ観戦について発信しようと思えば、一般の人が普通知らないようなマニアックな知識や斬新な切り口が必要でしょうし、ゲーム実況をしようと思えば、普通は真似できないような超絶テクニックを使いこなしたりなど、見たくなるような内容である必要があります。

自分にとって好きなことは、たいていは他の人にとっても好きなことである場合が多いでしょう(スポーツやゲームが好きな人は吐いて捨てるほどいます)。

そんな中で、他人には真似できないような価値を発揮するのは至難の業です。

そのため、好きなことを仕事にするのは非常に難易度が高いと思います。

「好きなこと」は自分視点、「得意なこと」は他人視点

多くの人にとって、「好きなこと」を仕事にするよりも、似て非なる「得意なこと」を仕事にする方が、食べていける可能性は高いでしょう。

「好きなこと」というのは自分視点で発せられるもので、「得意なこと」はそれだけ相手に価値を提供できるということであり、他人視点で発せられるものです。そして、仕事というのは他人に価値を提供することなので、他人視点でより高い価値を提供できる「得意なこと」の方が稼ぐことができる可能性は高いです。

わたしの場合、スポーツ観戦(特に野球観戦)をしたり、ランニングすることは好きなことですが、野球部だったわけでもなく、ランニングも遅いし長距離を走れる体力もありません。好きではありますが得意なことではありません。

一方、経理の仕事で細かい数字を分析することは向いていると思いますし、確定申告を自分でやることもまったく苦ではありません。特別好きなことではありませんが、得意な方ではあると思います。

生活のために仕事をしていくうえでは、まずは「得意なこと」を武器にした方が難易度は低いと思います。

「得意なこと」で食べていきつつ、「好きなこと」も仕事にしていく

一方で、「得意ではあるけれど特別好きではない」ことだけを仕事にするのも、つまらない。

「贅沢を言うな」と怒られそうですが、最低限食べていくために必要な仕事は「得意なこと」を軸に稼いでいくとしても、それだけで限られた人生を埋めてしまうのも味気ないものです。

できることなら、好きなことも仕事にしていきたい。

大金を稼ぐとまではいかなくても、好きなことを週末の余暇で消費するだけでなく、仕事として一生懸命時間と労力をかけて突き詰めていきたいとも思います。

高収入を望むことはできないかもしれませんが、限りある時間を少しずつ好きなことに使えるようになると、人生も彩り豊かになっていくのではないでしょうか。

生活に必要なお金は「得意なこと」で稼ぎ、プラスアルファで「好きなこと」を仕事にすることをチャレンジして、限りある人生を楽しむようにしていきたいです。

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