毎日ブログとメルマガを書き、1日で2,000字ぐらいの文章を書いていますが、もっと文章を上手く書きたいと思ってしまいます。文章をうまく書けるようになるための方法として、プロの文章を「写経」することを実践しています。成果が出ているかはわかりませんが、楽しいです。
心が動いた文章を「写経」する
小説でもビジネス書でもマンガでも、良い文章だなと思ったものはノートに書き写しています。
ブログは小説ではないので、極力シンプルに、凝った比喩や語彙を使うより、結論を明確にすることが大事です。
そういう意味では小説の文章を学んだからといって意味はないかもしれません。
ですが、心を打つ表現というものは、比喩とか語彙といったテクニカルなものを超える感動があります。
例えば、村上春樹の「スプートニクの恋人」の有名な冒頭の書き出しは、以下のように始まります。
22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。そして勢いをひとつまみもゆるめることなく大洋を吹きわたり、アンコールワットを無慈悲に崩し、インドの森を気の毒な一群の虎ごと熱で焼きつくし、ペルシャの砂漠の砂嵐となってどこかのエキゾチックな城塞都市をまるごとひとつ砂に埋もれさせてしまった。みごとに記念碑的な恋だった。
こんな文章、私には一生書けないですが、同じ人間が書いたのですから、少しでも自分の血肉としたいところです。
また、他にも、
「大事なのは、他人の頭で考えられた大きなことより、自分の頭で考えた小さなことだ」
というのも、どこかで使いたくなる表現です。
こういう文章を、私はノートに手書きで抜書きしています。
写経に使うノート・ペン
写経に使うノートはどんなものでもいいですが、私は伊東屋のオリジナルノートを使っています。
ペンは、ZEBRAのサラサクリップの0.5mm。いずれもお気に入りのノートとペンです。

ランニングや筋トレと同じで、毎日続けていれば、劇的に成長するということはなくても、少しずつ積み重なって成長していくものではないかと思います。
最も大事なことは、書き続けること
「写経」でプロの文章を書き写すことも良いですが、 文章力を上げるために最も大事なことは、
書き続けること
です。
勉強だけしたって、自分で目に見えるものをゼロからつくらないと、勉強したことを自分の血肉にすることはできません。
先ほども紹介した「スプートニクの恋人」の表現を借りれば、
「どんなことでもそうだけれど、結局いちばん役に立つのは、自分の体を動かし、自分のお金を払って覚えたことね。本から得たできあいの知識じゃなくて」
ということです。
本を読んで知識が増えれば楽しいですし、何かちょっと賢くなったような気になったり、スキルが上がったような気になります。
勉強だけだったら、何かを自分で生み出すわけでもないので楽です。
写経して吸収したものは、アウトプットを通して成長へとつながるものです。
▪️編集後記
昨日は自宅でYouTube収録の準備など。午後は税理士業、Kindle執筆。
スプリント走(10秒間全力で走り、3分休む)を実施。
▪️娘日記
うつ伏せになったまま寝ることが多く不安なのですが、寝返りができて、柔らかい布団の上でなければ無理に仰向けにする必要はないとのこと。息してるかだけは不安になります。