書店に行けば、会計に関するビジネス書もたくさんあります。ビジネスの基礎教養として、会計の勉強をしている人もいると思いますが、会計に強くなるためには、何が必要でしょうか。
「会計=理系」ではない
よく言われるのが、会計に強い=数学が得意、というものです。
これはよくある誤解で、会計と数学は別物です。
私は数学が得意ではありません。というより苦手ですし、中学レベルの数学すら怪しいです。
私はゴリゴリの文系で、得意な教科は歴史とかでしたし、大学でも日本史専攻に進学しようかと考えていたこともあります。
会計の勉強に必要なのは、数学ではなく算数です。四則演算ができれば十分です。
(多少は方程式とかは出てきますが、一部だけです)
なので、会計に強くなるために、数学が得意である必要はありません。
会計は「言語」である
会計は数学ではなく、むしろ国語に近いといえます。
大学生のとき、とある雑誌か何かで、「これからの社会に必要なスキルは、英語、IT、会計である」というようなことが書かれているのを見たことがあります。
この3つに共通しているのは、全て「言語である」ということです。
英語は文字通り言語なのは言うまでもありません。
ITも、Pythonなどのプログラミング「言語」を使って、設計者が望む動きをアプリにさせようとするものです。
そして会計は、ビジネスの活動を全て金額に置き換えて表現するものです。
そして、決算書という形で銀行とか投資家とか税務署に業績を報告します。
業績を表す「言語」として、会計は存在意義があります。
会計という言語を身につけるためにすること
会計が言語であるならば、それを身につけるためにやることは、「日々数字を見る」ことです。
日本の英語教育は中高合わせて6年も勉強するのにみんな全然英語が話せない、だから日本の英語教育は問題だ、という言説がよく出回っています。
英語が話せないのは当たり前の話で、週3〜4時間の勉強を6年やったぐらいで話せるわけがありません。
体育を小中高と12年やってもボルトのように速く走れないのと同じです。
英語を身につけるなら、24時間英語しか通用しない環境に身を置いて、英語をずっと浴び続ければ上達するでしょう。
会計も同じで、強くなるなら、会計の数字を浴び続けることです。
- 経理を税理士任せにせず、自分でやってみる
- 上場企業のIR資料を見てみる
- 日経新聞のビジネス面を読む
日々会計情報を見ていれば、自ずと会計には強くなっていきます。
▪️編集後記
昨日は税理士業、打ち合わせを1件。
娘の誕生日祝いにケーキを買いに行き、娘は食べずに私と妻でおいしくいただきました。
▪️娘日記(1歳)
娘の誕生日祝いに「一升餅」を背負ってもらいました。「一生食べるのに困らない」という願掛けがあるようです。