本は一度読んで終わりではない

書店に行けばたくさんの本があるし、新しい本は装丁も魅力的で、ついつい新しい本に手が伸びがちです。でも、1回読んで終わりではなく、何度も読む本があってもいいです。再読することで、速読力も身につきます。

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何度も読む

1回読んで終わり、という本もありますが、何度も読む本もあります。

最近だと、↓の本は、15年前ぐらいに初めて読んで、それから何回か読み直し、今も読んでいます。

思考の整理学

名著といわれるものは、1回読んだだけでは理解が難しいです。

また、昔読んだものでも、今再読すると全く違う感想を持つこともあります。

昔と今で線を引く箇所も全然違ったりします。

読み手である自分の置かれた状況とか環境の変化によって、同じ本でも違った感想になります。

再読する楽しさの一つでもあります。

何回読んでも飽きるということがないのが、古典とか名著たる所以なのでしょう。

再読すれば、速く読める

再読することの効能は、速読のトレーニングにもなるということです。

すでに一度読んでいるので、どんなことが書かれているか、初めて読んだときよりは理解が進んでいます。

線を引いたりしていれば、重要だと感じた箇所も可視化されているので、理解の助けにもなります。

速読において重要なのは、「言葉を知っているかどうか」です。

知らない専門用語だらけの本だったら、どんなにトレーニングを積んでも速読はできないでしょう。

逆に、私だったら税金とか会計の本だったら、専門用語もわかるので読むスピードは上がります。

再読することも、すでに何回か読んでいてその本に書かれている言葉をある程度知っている状態からのスタートになります。

そのため、速読の力もつきます。

速読ができるということは、頭の中に「すでに知っている言葉を蓄えられている状態」ということです。

そういう人は、安易な情報にも騙されにくくなるでしょう。

ランニングでも、ジョギングのような軽いランだけをするよりも、短時間で強い負荷をかけるスピードトレーニングをした方が、年をとっても筋力や心肺機能の衰えが緩やかになるといいます。

ランナーズ 2025年10月号

読書でも、漫然と読むのではなく、速読を意識して、かつ何度も同じ本を読むことで、思考の強化につながります。

ただでさえ年齢を重ねれば物忘れが多くなるので、あえて再読・速読を意識するのもいいでしょう。

1回で理解しようと思わない方がいい

名著といわれる本であるほど、一般的・抽象的なことしか書かれていないので、理解が難しいです。

私も、何回読んでも理解できないものもあるし、途中で挫折している本もあります。

でも、1回で理解しようと思わず、むしろ「わかったふり」をしないことも大事かなと。

わからないことを素直に「わからない」と謙虚になり、それでも「何か良いことが書かれてそう」と思って再度読む、という行為自体に意味があります。

ヒマがあればスマホを触りたくなりますし、私もそういうときはよくあります。

でも、そのヒマなときにスマホではなく、文庫本を手に取るというクセをつけてもいいかもしれません。

そのために、私はデスクの上や近くに文庫本を置くようにして、手持ち無沙汰になったら本を開くようにしています。



▪️編集後記
昨日は税理士業で、9月申告の申告書提出。
午後は新規の打ち合わせ1件。

▪️娘日記(0歳)
離乳食で、好きじゃないものが出てきたら手で退けようとして、好きなものだと手で掴もうとします。
好き嫌いの態度がわかりやすくなってきました。

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