アスリートとか学者だったら別ですが、そうではない仕事をしている人たちは、いろんな分野を広く学ぶべきかなと。広がりがないと、アウトプットもできません。
アウトプットするためには「広がり」が必要
新しいスキルや知識を身につける場合、本を読んだり資格の勉強といった「インプット」だけでなく、人に教えるとか発信するといった「アウトプット」が必要です。
ただし、アウトプットといっても、誰かが言ってたことを伝書鳩のように伝えるだけだったり、読んだ本を引用するだけでは不十分です。
インプットしたことを自分なりに解釈し、理解し、自分の言葉に置き換える過程で、知識やスキルは定着します。
自分なりに解釈・理解し、それを言葉にして伝えるには、自分の中にいろんな「言葉」を持っておく必要があります。
「言葉」というのは、業界の専門用語ではありません。
税金の専門用語が並んだ文章を、専門用語のままアウトプットしても、専門家以外には伝わりません。
専門用語ではない、相手に伝わるような「言葉」を持っている必要があります。
「言葉」を持つためには、一つの分野を究めようとするのではなく、いろんな分野から幅広く学ぶ必要があります。
マンガでもゲームでもいいし、文学とか芸術でもいいでしょう。
既存の知識と、別の分野の言葉が組み合わさることで、相手にも伝わる「自分だけの言葉」が作れます。
究めることが目的ではない
税理士は税金のプロなので、当然ながら税金のことは一般の人よりは詳しいはずです。
でも、100点満点の知識が必要かどうか?
もちろん全ての税法を網羅できていて、100点満点だったら間違いないでしょう。
でも、税理士は税金のルールを100点満点で覚えていることが求められているわけではありません。
税金の知識を使って、お客様や社会に、正しく税金と向き合ってもらうことが目的です。
そのために節税を提案することも大事ですが、「ダメなものはダメ」ということも伝えなければいけません。
そのためには税金の知識だけではなく、コミュニケーション術も必要でしょう。
少なくとも、税金のルールを究めることが目的ではないはずです。
同時に学ぶと、抽象化できる
私の場合、税金とか会計のことはもちろん勉強していますけど、歴史も好きで、小説もよく読んでいます。
趣味でもありますけど、歴史小説で読んだことが仕事でも活かせると感じることはあります。
今の私がやっている仕事と歴史は一見関係ない分野ですけど、抽象化すれば共通することも出てきます。というか、出るように考えています。



違う分野であっても、抽象化して共通点があると思えば、それは「重要なことだ」と頭が認識するようになります。
「重要なことだ」と認識すれば、習得も早くなり、アウトプットの精度やスピードが上がります。
自分の仕事とは別の、新しいスキルを学ぶことがおすすめです。
別に無理にAIとか英語といったビジネススキルでなくてもいいと思います。好きなこと・興味あることを学べば、それは自分の血肉になります。
▪️編集後記
昨日は午前中に小児科へ。
午後に妻の父が自宅へ。孫の顔を見に来てくれました。
▪️娘日記(0歳)
妻の父に以前会ったときは人見知りして泣きましたが、今回は泣きませんでした。
少し慣れてきたのかもしれません。