板挟みにあうというのは仕事でも仕事以外でも大きなストレスの要因になるものです。可能な限り回避していかなければなりません。
どんな場面でも、「板挟み」は起こる
NHKオンデマンドで、大河ドラマの「真田丸」を見ています。
全部で50話ありますが、続きが気になるので毎日1話ずつ見ています。
「真田丸」の中で、徳川と豊臣が戦う「大阪の陣」が描かれるところがあります。
豊臣秀吉の子である豊臣秀頼が総大将となり、どのようにして徳川と戦うかを仲間の武将たちと議論するのですが、なかなかうまくまとまりません。
真田幸村たち武将たちが考える戦術と、秀頼の母(秀吉の側室)である淀殿の案とが対立し、間に立つ秀頼は困り果てます。
秀頼は総大将なので、いわば責任者なのですが、現場(武将たち)と上司(母の淀殿)との間で板挟みにあいます。
(史実では、このまとまりのなさが災いし、豊臣側は負けて豊臣家は滅んでしまいます。)
ドラマではありますが、どんな立場になっても、板挟みというのは起こり得るものです。
(そんな見方をするドラマではないのですが)
税理士・会計士も板挟み
税理士も、板挟みにあうことが多いです。
できるだけ税金を安く抑えたい会社と、できるだけ税金を徴収したい税務署との間で、税理士が板挟みにあうということはよくあります。
公認会計士も、監査の現場では板挟みにあう場面が多くあります。
利益を少しでも大きくしたい会社側と、正しい決算書の報告を求める投資家などの間で、監査をする会計士が悩むということは多く、それが原因で事件になることもあります。
こんな本も昔読みました。
りそなの会計士はなぜ死んだのか
板挟みにあうとしんどいし、これは独立しているかしていないかということは関係ありません。
独立していたらしがらみもなく自由で板挟みにならずに済む、というわけにはいかず、うまく対処しないと板挟みにあいます。
板挟みにどうやって対処するか
組織にいると自分ではどうしようもない要因で板挟みにあってしまうかもしれません。
ですが、独立している場合には、自分でどうにかできますし、する必要があります。
独立していて、板挟みにあってしまうのは、「主導権を握れていない」ことが問題かと。
税理士でいうと、「できること・できないこと」を明示して、態度や日々の仕事で表さないと板挟みにあう可能性が高まります。
税金を少しでも安くしたいと会社が思っている場合、「何とか会社の思い通りにしないと」というように寄り添いすぎると、過剰な節税や脱税に手を出してしまう可能性があります。
これも、税理士としての主導権を握っておらず、会社の要望に寄り添いすぎた結果です。
税理士として、仕事をするうえでポジションを取っておかないと、会社や税務署の言うことに振り回されて板挟みにあい、仕事に忙殺されるということにもなりかねません。
「主導権を持つ」というとキツい表現ですが、受け身にならないということでもあります。
どうしようもできないことはあるにせよ、受け身にならないように、主体的に仕事を進めるようにすれば、板挟みということを回避できる可能性は高まるのではないかと思います。
▪️編集後記
昨日は税理士業。ボリュームのある資料を作る必要があったので、打ち合わせは入れずに集中しました。
▪️娘日記(0歳)
床とか壁を手で「トントン」と叩いている仕草がかわいいです。
たまに私の足や膝もトントンしてくれます。