仕事が忙しくなり、人手が足りなくなってくると、新しくスタッフを雇うか、外注するかについて検討することも出てくるでしょう。でも、そもそも人に任せるということを前提にしない方がいいこともあります。
雇用だけではなく、「外注」という選択肢
最近は副業のような多様な働き方が増えてきて、わざわざ雇用しなくても人手をまかなうこともできるようになりました。
人を一人雇うと、会社のコスト負担も大きくなります。
そのスタッフに支払う給料だけでなく、社会保険に加入し、保険料を払う必要があります。
社会保険料は社員と会社が半分ずつ負担なので、人を雇うと思っている以上にお金が出ていきます。
物価も上昇してきて、賃金も上げないといけないこともあるでしょう。
雇用ではなく、「業務委託」という形で外注する方法もあります。
契約の仕方には注意が必要ですが(実質的に雇用契約とみなせるような契約は業務委託とならない)、外注にすれば社会保険料を払う必要はありませんし、賃上げをする必要もありません。
辞めてもらうことも簡単ですし、報酬の増減もしやすいです。
(下請法などには注意が必要ですが)
そういう意味で、以前に比べるとリソースを充足する選択肢は増えています。
仕事が増えてきて忙しくなってきたら、人を雇う以外にも外注などを検討する会社も多いです。
そもそも「人に任せる」を減らす
ですが、人を雇おうが外注しようが、自分以外の誰かに仕事を託すと、必ず軋轢が出ます。
思っているクオリティのものが出てこないとか、出てきた仕事の内容をチェックするとか、完全に任せっきりというわけにはいかず、マネジメントが必要になります。
マネジメントも立派なスキルです。単純に他人に仕事を振れば勝手に仕事が進んでいくということはありません。
仕事が増えてきて、人手が足りないとか仕事が回らないということは起こり得ることです。
でも、そこで安易に人に任せようとするのではなく、どうにかして自分でできないか、を考えてみてもいいでしょう。
- AIに任せられるのではないか
- そもそも仕事量を減らすことはできないか
- 仕事は減らしつつも売上は減らさないことはできるのではないか
仕事が増えてきたから人も増やさないといけないわけではありません。
今まで雇われてきた身だったのが、独立・起業して雇う側になるのはちょっと気分が良くなるものです。
でも、それ以上に大きな(お金面でもメンタル面)負担が増えることもあります。
自分でやることを前提にする
あくまで、自分の仕事は自分でやるという意識は必要かなと。
当たり前のことですけど、意外にできてないことは多いものです。
経理でも、数字のことはわからないからといって税理士に丸投げしたり、経理のスタッフを雇ったり外注する事例もあります。
別にそれがダメなわけではありませんが、経理も会社の重要な活動である以上、「経理がわからない」というのはナシかなとも思います。

細かい簿記のルールや税法まで知る必要はありませんが、数字を見ることは経営者の必須項目です。
他人に任せようとせず、まずは自分でやってみるという前提は持っておいたほうがいいです。
▪️編集後記
昨日は午前中に打ち合わせ訪問。
その後、自宅で税理士業のWeb会議や打ち合わせ資料の準備など。
▪️娘日記(0歳)
机の上にあったティッシュの箱に手が届いて、ティッシュを無限に箱から出していました。
やっぱり楽しいんでしょうね。